$A$ が正則な行列であるとき、$^tA$ も正則であり、$(^tA)^{-1} = ^t(A^{-1})$ であることを証明する問題です。

代数学線形代数行列転置行列逆行列正則行列証明
2025/7/17

1. 問題の内容

AA が正則な行列であるとき、tA^tA も正則であり、(tA)1=t(A1)(^tA)^{-1} = ^t(A^{-1}) であることを証明する問題です。

2. 解き方の手順

まず、AA が正則であるという仮定から、A1A^{-1} が存在します。
次に、tA^tA が正則であることを示すためには、tA^tA の逆行列が存在することを示せばよいです。
逆行列の定義から、tA^tA にある行列をかけた結果が単位行列 EE になれば、その行列が tA^tA の逆行列となります。
示すべき式は (tA)1=t(A1)(^tA)^{-1} = ^t(A^{-1}) ですので、これが実際に tA^tA の逆行列となっていることを確認します。
つまり、以下の2つの式が成り立つことを示します。
tAt(A1)=E^tA \cdot ^t(A^{-1}) = E
t(A1)tA=E^t(A^{-1}) \cdot ^tA = E
転置の性質として、(AB)t=tBtA(AB)^t = ^tB \cdot ^tA があります。
これを利用すると、
tAt(A1)=t(A1A)=tE=E^tA \cdot ^t(A^{-1}) = ^t(A^{-1}A) = ^tE = E
t(A1)tA=t(AA1)=tE=E^t(A^{-1}) \cdot ^tA = ^t(AA^{-1}) = ^tE = E
となります。
したがって、t(A1)^t(A^{-1})tA^tA の逆行列であり、tA^tA は正則であることが示されました。

3. 最終的な答え

AA が正則な行列のとき、tA^tA も正則であり、(tA)1=t(A1)(^tA)^{-1} = ^t(A^{-1}) である。

「代数学」の関連問題

与えられた点と傾きを持つ直線の方程式を求める問題です。具体的には、以下の2つの問題を解きます。 (1) 点 (2, 4) を通り、傾きが 3 の直線 (2) 点 (-3, 1) を通り、傾きが -2 ...

直線の方程式傾き一次関数
2025/7/17

与えられた分数の分母 $\sqrt{3}+\sqrt{2}+1$ を有理化せよ。与えられた分数は $\frac{\sqrt{2}}{\sqrt{3}+\sqrt{2}+1}$ である。

有理化分数平方根
2025/7/17

与えられた連立1次方程式について、以下の2つの問いに答えます。 (1) 係数行列および拡大係数行列の階数を求めます。 (2) 連立方程式の解を求めます。 与えられた連立1次方程式は次の通りです。 $\...

線形代数連立一次方程式行列階数
2025/7/17

与えられた連立一次方程式について、以下の2つの問題を解きます。 (1) 係数行列と拡大係数行列の階数を求めます。 (2) 連立一次方程式の解を求めます。 与えられた連立一次方程式は以下の通りです。 $...

線形代数連立一次方程式行列階数行基本変形
2025/7/17

(1) $\sqrt{\frac{180}{n}}$ が整数となるような2桁の自然数 $n$ の値をすべて求めよ。 (2) 連続する6個の偶数の積 $k = 2 \times 4 \times \cd...

平方根整数の性質素因数分解2次方程式
2025/7/17

与えられた2次方程式 $x^2 + 6x + 5 = 0$ を解き、その解を求める問題です。

二次方程式因数分解解の公式
2025/7/17

一次方程式 $3x + 1 = 0$ を解き、$x$ の値を求めます。答えが分数になる場合は、小数で答える必要があります。

一次方程式方程式解法
2025/7/17

与えられた一次方程式 $x + 8 = 2x + 1$ を解き、$x$ の値を求めます。

一次方程式方程式
2025/7/17

一次方程式 $6x + 3 = \frac{1}{2}x + 5$ を解いて、$x$ の値を求める問題です。答えが分数になる場合は、小数で答える必要があります。

一次方程式方程式代数
2025/7/17

一次方程式 $4x + 2 = 5$ を解いて、$x$ の値を求める問題です。

一次方程式方程式代数
2025/7/17