高さ60mのビルの屋上から質量120gの携帯電話を落とした時、地面に衝突してから静止するまでの時間が$1.0 \times 10^{-2}$ sであるとき、地面にかかる平均の力の大きさを求める問題です。重力加速度は$g = 9.8 \ m/s^2$とします。衝突後の跳ね返りは無いものとします。

応用数学力学運動量力積自由落下物理
2025/7/17
はい、承知いたしました。問題2について解答します。

1. 問題の内容

高さ60mのビルの屋上から質量120gの携帯電話を落とした時、地面に衝突してから静止するまでの時間が1.0×1021.0 \times 10^{-2} sであるとき、地面にかかる平均の力の大きさを求める問題です。重力加速度はg=9.8 m/s2g = 9.8 \ m/s^2とします。衝突後の跳ね返りは無いものとします。

2. 解き方の手順

(1) 落下速度の計算:まず、携帯電話が地面に衝突する直前の速度 vv を求めます。自由落下の式を使用します。
v=2ghv = \sqrt{2gh}
ここで、g=9.8 m/s2g = 9.8 \ m/s^2h=60 mh = 60 \ m です。
(2) 運動量変化の計算:次に、衝突前後の運動量の変化 Δp\Delta p を計算します。衝突後の速度は0 m/sなので、運動量変化は m0mv=mvm \cdot 0 - m \cdot v = -mv となります。
Δp=mv\Delta p = -mv
ここで、m=120 g=0.12 kgm = 120 \ g = 0.12 \ kg です。
(3) 力積の計算:力積 II は、運動量変化 Δp\Delta p に等しいので、
I=ΔpI = \Delta p
(4) 平均の力の計算:平均の力 FF は、力積 II を時間 Δt\Delta t で割ったものとして求められます。
F=IΔt=ΔpΔt=mvΔtF = \frac{I}{\Delta t} = \frac{\Delta p}{\Delta t} = \frac{-mv}{\Delta t}
ここで、Δt=1.0×102 s\Delta t = 1.0 \times 10^{-2} \ s です。力の大きさだけを考えれば良いので絶対値を取ります。
F=mvΔt|F| = \frac{mv}{\Delta t}
(5) 数値の代入と計算:それぞれの値を入れて計算します。

3. 最終的な答え

(1) 落下速度:
v=2×9.8 m/s2×60 m=1176 m/s34.3 m/sv = \sqrt{2 \times 9.8 \ m/s^2 \times 60 \ m} = \sqrt{1176} \ m/s \approx 34.3 \ m/s
(2) 平均の力:
F=0.12 kg×34.3 m/s1.0×102 s=4.1160.01 N=411.6 N|F| = \frac{0.12 \ kg \times 34.3 \ m/s}{1.0 \times 10^{-2} \ s} = \frac{4.116}{0.01} \ N = 411.6 \ N
したがって、地面にかかる平均の力の大きさは、411.6 N です。

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