xに関する3つの不等式 $\frac{2x+1}{3} \ge \frac{9x-2}{12} - \frac{x+5}{4}$ (1) $2x+6 > \sqrt{7}x$ (2) $ax-a < a^2$ (3) があります。ただし、$a$は0ではありません。 (1) 不等式(1)を解け。 (2) 不等式(1)、(2)をともに満たす整数$x$は全部で何個あるか。 (3) 不等式(1)、(2)、(3)をすべて満たす整数$x$がちょうど11個存在するような$a$の値の範囲を求めよ。

代数学不等式不等式の解法整数解数直線
2025/7/22
はい、この数学の問題を解きましょう。

1. 問題の内容

xに関する3つの不等式
2x+139x212x+54\frac{2x+1}{3} \ge \frac{9x-2}{12} - \frac{x+5}{4} (1)
2x+6>7x2x+6 > \sqrt{7}x (2)
axa<a2ax-a < a^2 (3)
があります。ただし、aaは0ではありません。
(1) 不等式(1)を解け。
(2) 不等式(1)、(2)をともに満たす整数xxは全部で何個あるか。
(3) 不等式(1)、(2)、(3)をすべて満たす整数xxがちょうど11個存在するようなaaの値の範囲を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 不等式(1)を解く。
まず、不等式(1)を整理します。
2x+139x212x+54\frac{2x+1}{3} \ge \frac{9x-2}{12} - \frac{x+5}{4}
両辺に12を掛けると、
4(2x+1)(9x2)3(x+5)4(2x+1) \ge (9x-2) - 3(x+5)
8x+49x23x158x+4 \ge 9x-2-3x-15
8x+46x178x+4 \ge 6x-17
2x212x \ge -21
x212x \ge -\frac{21}{2}
x10.5x \ge -10.5
(2) 不等式(2)を解く。
2x+6>7x2x+6 > \sqrt{7}x
(27/2)x>6(2 - \sqrt{7}/2)x > -6
(27/2)21.32=0.68(2 - \sqrt{7}/2) \approx 2 - 1.32 = 0.68. (間違っている)
(27)x>6(2-\sqrt{7})x > -6
x<627x < \frac{-6}{2-\sqrt{7}}
x<6(2+7)(27)(2+7)=6(2+7)47=6(2+7)3=2(2+7)=4+27x < \frac{-6(2+\sqrt{7})}{(2-\sqrt{7})(2+\sqrt{7})} = \frac{-6(2+\sqrt{7})}{4-7} = \frac{-6(2+\sqrt{7})}{-3} = 2(2+\sqrt{7}) = 4+2\sqrt{7}
272×2.65=5.32\sqrt{7} \approx 2 \times 2.65 = 5.3, so 4+279.34 + 2\sqrt{7} \approx 9.3.
整数xxは、x<4+279.3x < 4+2\sqrt{7} \approx 9.3
不等式(1)と(2)を同時に満たす整数xxは、x10.5x \ge -10.5 かつ x<4+279.3x < 4+2\sqrt{7} \approx 9.3 ですから、
10x9-10 \le x \le 9
整数xxの個数は 9(10)+1=209 - (-10) + 1 = 20 個です。
(3) 不等式(3)を解く。
axa<a2ax-a < a^2
ax<a2+aax < a^2 + a
ax<a(a+1)ax < a(a+1)
a>0a > 0のとき、x<a+1x < a+1
a<0a < 0のとき、x>a+1x > a+1
不等式(1)、(2)、(3)をすべて満たす整数xが11個となるようなaの値の範囲を求めます。
(1) a>0a>0 のとき、x10.5x \ge -10.5, x<4+279.3x < 4+2\sqrt{7} \approx 9.3, x<a+1x < a+1
10x9-10 \le x \le 9の整数の中で、x<a+1x < a+1となるものが11個となるためには、-10, -9, ..., 0 が含まれている必要がある。
(2) a<0a<0 のとき、x10.5x \ge -10.5, x<4+279.3x < 4+2\sqrt{7} \approx 9.3, x>a+1x > a+1
10x9-10 \le x \le 9の整数の中で、x>a+1x > a+1となるものが11個となるためには、9, 8, ..., -1 が含まれている必要がある。
x10.5x \ge -10.5, x<4+27x < 4+2\sqrt{7}を満たす整数は-10から9までの20個。
x<a+1x < a+1 を満たすものが11個となる時、a>0a>0なので、-10, -9, ..., 0 の11個が条件を満たさなくてはならない。0 < a+1 かつ -10 < a+1
よって、{10,9,,10+10}={10,9,0}\{-10, -9, \cdots, -10+10 \} = \{ -10, -9, \cdots 0 \}
x<a+1x < a+1を満たす11個の整数が必要なので、
-10から9までの中で、xa+1x \ge a+1となるものが2011=920-11=9個あれば良い
9個存在するためには、x1x \ge 1となればよいので、a+11a+1 \le 1となる。
a0a \le 0となるが、a<0a<0なので、a<0a<0。しかしxa+1x \ge a+1なので-10, -9, -8, ...の9個になるためには、x=1x=1より大きくなれば良い

3. 最終的な答え

(1) x10.5x \ge -10.5
(2) 20 個
(3) 1<a0-1 < a \le 0

「代数学」の関連問題

与えられた7つの行列式の値を計算する問題です。

行列式線形代数行列
2025/7/25

$\sqrt{x^2 + \sqrt{x^2 - 4x + 4}}$ を次の3つの場合について簡単にせよ。 (1) $x < 0$ (2) $0 \le x < 2$ (3) $2 \le x$

根号絶対値式の簡略化場合分け
2025/7/25

$x > 0$ のとき、以下の関数 $f(x)$ の最小値を求めます。 (1) $f(x) = (2x + \frac{27}{x+1} + 2)(x + \frac{6}{x+1} + 1)$ (2...

最小値不等式相加相乗平均コーシー・シュワルツの不等式判別式
2025/7/25

## 1. 問題の内容

行列行列計算連立一次方程式行列式ランク対称行列交代行列
2025/7/25

## 1. 問題の内容

行列行列演算連立方程式階数正則行列対称行列交代行列
2025/7/25

与えられた行列$A, B, C, D$について、行列の演算や連立方程式に関するいくつかの問題を解く。具体的には、行列の積の計算、連立方程式の解の存在条件と解の導出、行列の対称行列と交代行列への分解など...

行列行列演算連立方程式行列の階数行列式対称行列交代行列行列の積
2025/7/25

一次方程式 $3x + 1 = 10$ を解いて、$x$ の値を求めます。

一次方程式方程式の解法
2025/7/25

与えられた不等式 $-2x + 3 > 9$ を解き、$x$ の範囲を求める問題です。

不等式一次不等式不等式の解法
2025/7/25

不等式 $-3x \leq 12$ を解き、$x$ の範囲を求めます。

不等式一次不等式不等号の反転
2025/7/25

$(x+3)(x-3)$ を計算しなさい。

展開因数分解式の計算
2025/7/25