行列の階数は、行列を簡約化(行基本変形)したときに残る線形独立な行の数です。
まず、与えられた行列 A を行基本変形によって簡約化します。 ステップ1:3行から1行の3倍を引く
A=3210a2−a0aaaR1↔R31230a2−a0aaa ステップ2:2行から1行の2倍を引く (R2→R2−2R1)。 ステップ3:3行から1行の3倍を引く (R3→R3−3R1)。 1230a2−a0aaaR2→R2−2R1R3→R3−3R11000a2−a0a−a−2a これで、階段行列の形になりました。
行列の階数は、ゼロでない行の数に等しくなります。
場合分けをします。
* a=0 のとき、行列は 100000000となり、階数は1です。 * a=1 のとき、行列は 1000001−1−2R3→R3−2R21000001−10となり、階数は2です。 * a=0 かつ a=1のとき、a2−a=0かつ−2a=0なので、行列の階数は3です。