座標平面上に円C: $(x-a)^2 + y^2 = 9$ と直線l: $y = \frac{4}{3}x$ がある。ただし、$a$ は実数で、$a>0$ である。 (1) 円Cと直線lが接するときの $a$ の値を求める。 (2) 中心がx軸上にあり、かつ直線lと円Cの両方に接する円$C_1$の中心の座標と半径を求める。

幾何学直線接する点と直線の距離座標平面
2025/7/27

1. 問題の内容

座標平面上に円C: (xa)2+y2=9(x-a)^2 + y^2 = 9 と直線l: y=43xy = \frac{4}{3}x がある。ただし、aa は実数で、a>0a>0 である。
(1) 円Cと直線lが接するときの aa の値を求める。
(2) 中心がx軸上にあり、かつ直線lと円Cの両方に接する円C1C_1の中心の座標と半径を求める。

2. 解き方の手順

(1) 円Cと直線lが接する条件を考える。
円Cの中心(a, 0)と直線l: 4x3y=04x - 3y = 0 の距離が、円Cの半径3に等しいことを利用する。点と直線の距離の公式より、
4a3(0)42+(3)2=3\frac{|4a - 3(0)|}{\sqrt{4^2 + (-3)^2}} = 3
4a5=3\frac{|4a|}{5} = 3
4a=15|4a| = 15
4a=154a = 15 (∵ a > 0)
a=154a = \frac{15}{4}
(2) 円C1C_1の中心の座標を (t,0)(t, 0)、半径を rr とする。円C1C_1の式は (xt)2+y2=r2(x-t)^2 + y^2 = r^2 となる。
C1C_1が直線l: 4x3y=04x - 3y = 0 に接するので、中心(t,0)(t, 0) と直線lの距離は rr に等しい。
4t42+(3)2=r\frac{|4t|}{\sqrt{4^2 + (-3)^2}} = r
4t5=r\frac{|4t|}{5} = r
r=4t5r = \frac{|4t|}{5}
また、円C1C_1が円C: (x154)2+y2=9(x - \frac{15}{4})^2 + y^2 = 9 に接するので、中心間の距離は半径の和または差に等しい。
(t154)2+(00)2=3±r\sqrt{(t - \frac{15}{4})^2 + (0 - 0)^2} = |3 \pm r|
t154=3±r|t - \frac{15}{4}| = |3 \pm r|
t154=3±rt - \frac{15}{4} = 3 \pm r または t154=3rt - \frac{15}{4} = -3 \mp r
t=154+3±rt = \frac{15}{4} + 3 \pm r または t=1543rt = \frac{15}{4} - 3 \mp r
t=274±rt = \frac{27}{4} \pm r または t=34rt = \frac{3}{4} \mp r
r=4t5r = \frac{|4t|}{5} を代入する。
(i) t=274+rt = \frac{27}{4} + r のとき、
t=274+4t5t = \frac{27}{4} + \frac{|4t|}{5}
5t=1354+4t5t = \frac{135}{4} + |4t|
(a) t0t \ge 0 のとき、5t=1354+4t5t = \frac{135}{4} + 4t より、t=1354t = \frac{135}{4}
r=45t=451354=27r = \frac{4}{5}t = \frac{4}{5} \cdot \frac{135}{4} = 27
(b) t<0t < 0 のとき、5t=13544t5t = \frac{135}{4} - 4t より、9t=13549t = \frac{135}{4}t=154t = \frac{15}{4} となり、t<0t < 0 に矛盾。
(ii) t=274rt = \frac{27}{4} - r のとき、
t=2744t5t = \frac{27}{4} - \frac{|4t|}{5}
5t=13544t5t = \frac{135}{4} - |4t|
(a) t0t \ge 0 のとき、5t=13544t5t = \frac{135}{4} - 4t より、9t=13549t = \frac{135}{4}t=154t = \frac{15}{4}
r=45t=45154=3r = \frac{4}{5}t = \frac{4}{5} \cdot \frac{15}{4} = 3。これは円Cと一致するため不適。
(b) t<0t < 0 のとき、5t=1354+4t5t = \frac{135}{4} + 4t より、t=1354t = \frac{135}{4} となり、t<0t < 0 に矛盾。
(iii) t=34rt = \frac{3}{4} - r のとき、
t=344t5t = \frac{3}{4} - \frac{|4t|}{5}
5t=1544t5t = \frac{15}{4} - |4t|
(a) t0t \ge 0 のとき、5t=1544t5t = \frac{15}{4} - 4t より、9t=1549t = \frac{15}{4}t=512t = \frac{5}{12}
r=45t=45512=13r = \frac{4}{5}t = \frac{4}{5} \cdot \frac{5}{12} = \frac{1}{3}
(b) t<0t < 0 のとき、5t=154+4t5t = \frac{15}{4} + 4t より、t=154t = \frac{15}{4} となり、t<0t < 0 に矛盾。
(iv) t=34+rt = \frac{3}{4} + r のとき、
t=34+4t5t = \frac{3}{4} + \frac{|4t|}{5}
5t=154+4t5t = \frac{15}{4} + |4t|
(a) t0t \ge 0 のとき、5t=154+4t5t = \frac{15}{4} + 4t より、t=154t = \frac{15}{4}
r=45t=45154=3r = \frac{4}{5}t = \frac{4}{5} \cdot \frac{15}{4} = 3。これは円Cと一致するため不適。
(b) t<0t < 0 のとき、5t=1544t5t = \frac{15}{4} - 4t より、9t=1549t = \frac{15}{4}t=512t = \frac{5}{12} となり、t<0t < 0 に矛盾。
したがって、(t,0,r)=(1354,0,27)(t, 0, r) = (\frac{135}{4}, 0, 27) または (512,0,13)(\frac{5}{12}, 0, \frac{1}{3})

3. 最終的な答え

(1) a=154a = \frac{15}{4}
(2) 中心(1354,0)(\frac{135}{4}, 0)、半径27または中心(512,0)(\frac{5}{12}, 0)、半径13\frac{1}{3}

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