摩擦のない斜面で質点を滑らせた場合と、回転しながら斜面を下る場合を比較し、並進運動のエネルギーの減少分が回転運動のエネルギーとなっていることを確認する問題です。

応用数学力学エネルギー保存慣性モーメント回転運動
2025/7/28

1. 問題の内容

摩擦のない斜面で質点を滑らせた場合と、回転しながら斜面を下る場合を比較し、並進運動のエネルギーの減少分が回転運動のエネルギーとなっていることを確認する問題です。

2. 解き方の手順

* 質点が滑る場合、位置エネルギーmghmghは運動エネルギー12mv2\frac{1}{2}mv^2に変換されるので、v=2ghv = \sqrt{2gh}となります。
* 滑らずに回転しながら斜面を下る場合と比較すると、並進運動のエネルギーは滑る場合よりも27mgh\frac{2}{7}mgh小さくなります。
* 回転運動のエネルギーは12Iω2\frac{1}{2}I\omega^2で表されます。慣性モーメントI=25mr2I = \frac{2}{5}mr^2ω2=10gh7r2\omega^2 = \frac{10gh}{7r^2}を代入すると、回転運動のエネルギーは27mgh\frac{2}{7}mghとなります。
12Iω2=12×25mr2×10gh7r2=27mgh\frac{1}{2}I\omega^2 = \frac{1}{2} \times \frac{2}{5}mr^2 \times \frac{10gh}{7r^2} = \frac{2}{7}mgh

3. 最終的な答え

並進運動のエネルギーの減少分は27mgh\frac{2}{7}mghであり、これは回転運動のエネルギー27mgh\frac{2}{7}mghと等しいので、題意は確認できました。

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