町役場では、駅Aから観光地Bまでの3600mのまっすぐな路線に、自動運転の車P, Qの運行計画を立てた。車P, Qは以下のルールに従って同じ路線を走る。車Pが最初に駅Aを出発してからの経過時間を$x$分、車P, Qから駅Aまでの距離を$y$ mとしたとき、$x$と$y$の関係がグラフで示されている。 (1) 車Pについて、 1. 車Pの走行中の速さは分速何mか。 2. 車Pが2回目に駅Aを出発するときの、$x$の値を求めよ。 (2) 車Qが駅Aから観光地Bに向かうとき、$y$を$x$で表せ。ただし、変域は求めなくてよい。 (3) 車Pと車Qが1回目にすれ違うときの、$y$の値を求めよ。

応用数学速さグラフ一次関数方程式
2025/7/31

1. 問題の内容

町役場では、駅Aから観光地Bまでの3600mのまっすぐな路線に、自動運転の車P, Qの運行計画を立てた。車P, Qは以下のルールに従って同じ路線を走る。車Pが最初に駅Aを出発してからの経過時間をxx分、車P, Qから駅Aまでの距離をyy mとしたとき、xxyyの関係がグラフで示されている。
(1) 車Pについて、

1. 車Pの走行中の速さは分速何mか。

2. 車Pが2回目に駅Aを出発するときの、$x$の値を求めよ。

(2) 車Qが駅Aから観光地Bに向かうとき、yyxxで表せ。ただし、変域は求めなくてよい。
(3) 車Pと車Qが1回目にすれ違うときの、yyの値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)

1. 車Pは駅Aを出発して10分で観光地Bに到着するので、車Pの速さは、

360010=360\frac{3600}{10} = 360 (m/分)

2. 車Pは、駅Aを出発して10分で観光地Bに着き、1分間停車する。その後、駅Aに戻るまでに10分かかるので、1回目に駅Aを出発してから、2回目に駅Aを出発するまでの時間は、$10 + 1 + 10 = 21$ 分である。したがって、車Pが2回目に駅Aを出発するときの$x$の値は21である。

(2)
車Qは、車Pが駅Aを最初に出発してから10分後に駅Aを出発する。車Qが観光地Bに到着するまでの時間はグラフから12分なので、車Qの速さは、
360012=300\frac{3600}{12} = 300 (m/分)
したがって、y=300(x10)y = 300(x - 10)。整理すると、y=300x3000y = 300x - 3000
(3)
車Pと車Qが1回目にすれ違うのは、車Qが駅Aを出発して観光地Bに向かう時である。このとき、車Pは観光地Bから駅Aに戻る途中である。車Pが観光地Bを出発したのは、x=11x = 11のときである。車Pの駅Aからの距離yyは、
y=360(x11)+3600y = -360(x-11) + 3600
y=360x+3960+3600y = -360x + 3960 + 3600
y=360x+7560y = -360x + 7560
車Qの駅Aからの距離yyは、y=300x3000y = 300x - 3000
2つの式を連立して解く。
360x+7560=300x3000-360x + 7560 = 300x - 3000
660x=10560660x = 10560
x=16x = 16
これをy=300x3000y = 300x - 3000に代入すると、
y=300×163000=48003000=1800y = 300 \times 16 - 3000 = 4800 - 3000 = 1800

3. 最終的な答え

(1)

1. 分速360m

2. $x = 21$

(2)
y=300x3000y = 300x - 3000
(3)
y=1800y = 1800

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