まず、ド・モルガンの法則を用いて、論理式をNANDゲートで表現しやすい形に変形する。ド・モルガンの法則は以下の通り。
X⋅Y=X+Y X+Y=X⋅Y 与えられた式は積の形なので、全体を二重否定する。
Y=(A+C)⋅(B+C) ド・モルガンの法則を適用する。
Y=(A+C)+(B+C) さらに、ド・モルガンの法則を適用する。
Y=(A⋅C)+(B⋅C) Y=(A⋅C)+(B⋅C) もう一度、ド・モルガンの法則を適用する。
Y=(A⋅C)⋅(B⋅C) ここで、NANDゲートの出力はX⋅Yで表されることを利用する。 まず、Cを作るには、CをNANDゲートに入力し、両方の入力をCに接続すればよい。すると、出力はC⋅C=Cとなる。 次に、A⋅Cを作るには、AとCをNANDゲートに入力し、その出力を否定すればよい。つまり、NANDゲートの出力を再度NANDゲートに入力し、両方の入力を接続する。すると出力は、A⋅C=A⋅Cとなる。しかし、今回はNANDゲートのみを使用するので、この出力をさらに否定する必要がある。 同様に、B⋅CもNANDゲートを使ってB⋅Cを作成する。 最後に、(A⋅C)⋅(B⋅C)をNANDゲートに入力し、全体を否定してYを得る。