右の図の6つの領域を4色すべてを使って塗り分ける場合の数を求める問題です。ただし、隣り合う領域は異なる色で塗る必要があります。同じ色を何回使ってもよいという条件があります。

離散数学場合の数塗り分け
2025/7/29

1. 問題の内容

右の図の6つの領域を4色すべてを使って塗り分ける場合の数を求める問題です。ただし、隣り合う領域は異なる色で塗る必要があります。同じ色を何回使ってもよいという条件があります。

2. 解き方の手順

まず、領域を塗り分ける順番を考えます。領域3と4が接している領域が多いので、領域1,2,5,6から塗るのが良さそうです。
領域1を最初に塗ることを考えます。

1. 領域1の塗り方: 4色から1色選ぶので、4通り。

2. 領域2の塗り方: 領域1と異なる色を選ぶので、3通り。

3. 領域5の塗り方: 領域1と異なる色を選ぶので、3通り。

4. 領域6の塗り方: 領域2と領域5と異なる色を選ぶ必要があるので場合分けを行います。

(a) 領域2と領域5の色が同じ場合: 領域6は3通り。
(b) 領域2と領域5の色が異なる場合: 領域6は2通り。

5. 領域3と4の塗り方:領域6が塗られた後、領域3と4を塗ることを考えます。領域3と4も隣り合っているので異なる色で塗る必要があります。

4×3×3×4 \times 3 \times 3 \times(領域6の塗り方) ×\times (領域3と4の塗り方)を計算することになります。
まずは領域2と領域5が同じ色の場合を考えます。
領域1は4通り、領域2は3通り、領域5は1通り(領域2と同じ色)、領域6は3通り、領域3は領域1,2と異なる色なので2通り、領域4は領域3と異なる色なので1通り。
4×3×1×3×2×1=724 \times 3 \times 1 \times 3 \times 2 \times 1 = 72通り
次に領域2と領域5が異なる色の場合を考えます。
領域1は4通り、領域2は3通り、領域5は2通り(領域1と領域2と異なる)、領域6は2通り、領域3は領域1,2,5と異なる色なので1通り、領域4は領域3と異なる色なので1通り。
4×3×2×2×1×1=484 \times 3 \times 2 \times 2 \times 1 \times 1 = 48通り。
領域1,2,5,6の順で塗る場合の数を出すために、領域1を塗る4通りの場合を考慮します。したがって、領域1を最初に塗る場合、領域1を塗る4通りの各々について計算が必要なので、領域2と領域5の色の組み合わせを考慮すると、
(a) 領域2と領域5が同じ色のとき、領域1は4通り、領域2は3通り、領域5は1通りなので、領域6は3通り塗れます。領域3は領域1と領域2と異なる色を使うので2通り、領域4は領域3と異なるので1通り。4×3×1×3×2×1=724 \times 3 \times 1 \times 3 \times 2 \times 1 = 72通りです。
(b) 領域2と領域5が異なる色のとき、領域1は4通り、領域2は3通り、領域5は2通り、領域6は2通り塗れます。領域3は領域1、領域2、領域5と異なる色を使うので1通り、領域4は領域3と異なるので1通りです。4×3×2×2×1×1=484 \times 3 \times 2 \times 2 \times 1 \times 1 = 48通りです。
これらの場合を合計すると、72+48=12072+48 = 120通りとなります。
領域3と4の塗り方の場合分けによって、領域1,2,5,6の塗り方が確定されるわけではないため、この考え方は誤りです。
正しい解き方:
4色をA, B, C, Dとします。
まず、中央の三角形3と4を塗ります。
領域3の塗り方は4通り。領域4の塗り方は3通り(領域3と異なる色)。
領域1は領域3,4と隣り合っているので、領域1を塗る際に場合分けが必要です。
(a) 領域1が領域3,4のどちらとも異なる色の場合、領域1は2通り。
(b) 領域1が領域3,4のどちらかの色の場合、領域1は1通り。
考え方を変えて、領域1から塗ることにします。
領域1は4通り。
領域2は3通り。
領域5は3通り。
領域6は2または3通り。
領域3と4は隣り合っていて、かつ領域1,2,5,6とも隣り合っています。
総当たりで数え上げるのは難しいです。
領域3と4の塗り方を固定して数える。
領域3は4通り。領域4は3通り。
領域1は領域3と隣り合っているので3通り。
領域2は領域3と隣り合っているので3通り。
領域5は領域3,4と隣り合っているので2通り。
領域6は領域4と隣り合っているので3通り。
領域1,2,5,6で4色全てが使われている必要があります。

3. 最終的な答え

36

「離散数学」の関連問題

「SCHOOL」という6つの文字(S, C, H, O, O, L)を並べる順列に関する問題です。 (1) 6つの文字をすべて並べる場合の数を求めます。 (2) HとLが隣り合うように並べる場合の数を...

順列組み合わせ場合の数重複順列
2025/7/29

8人を以下の方法で分ける場合の数をそれぞれ求めます。 (1) 4人、3人、1人の3つのグループに分ける。 (2) 3人、3人、2人の3つのグループに分ける。 (3) 2人ずつの4つのグループに分ける。

組み合わせ場合の数順列
2025/7/29

4種類の文字a, b, c, d から重複を許して指定された個数だけ選び、1列に並べる場合の文字列の総数を求める問題です。 (1) 2個の場合 (2) 3個の場合

組み合わせ重複組合せ場合の数数列
2025/7/29

大人5人と子供5人が輪の形に並ぶとき、大人と子供が交互に並ぶ並び方は何通りあるかを求める問題です。

順列組み合わせ円順列場合の数
2025/7/29

問題は、次の2つの並べ方の総数を求めることです。 (1) 5個の数字1, 2, 3, 4, 5のすべてを1列に並べる場合の数。 (2) 7個の文字A, B, C, D, E, F, Gのすべてを1列に...

順列組み合わせ階乗場合の数
2025/7/29

ド・モルガンの法則を用いて、等式 $(A \cup B)^C = \bar{A} \cap \bar{B}$ を証明せよ。 そして、$(A \cup B)^C = (\bar{A} \cap \bar...

集合論ド・モルガンの法則補集合論理
2025/7/29

ド・モルガンの法則を用いて、集合に関する等式 $\overline{(A \cup B)} \cap \overline{C} = (\overline{A} \cap \overline{B}) \...

集合論ド・モルガンの法則集合の演算
2025/7/29

この問題は、写像に関する定理とその証明の穴埋め問題です。具体的には、(1)定理の仮定部分にある3つの空欄を埋め、(2)与えられた定理の証明の未完成部分を完成させる必要があります。

写像単射合成写像証明
2025/7/29

問題は、複数の球がひもでつながれている図が与えられ、以下の条件を満たす球の塗り分け方を求めるものです。 * それぞれの球を、用意した5色(赤、青、黄、緑、紫)のうちのいずれか1色で塗る。 * 1本のひ...

組み合わせグラフ彩色数え上げ場合の数
2025/7/29

9人の生徒を、指定された人数構成のグループに分ける場合の数を計算する問題です。 具体的には、 - 4人と5人の2つの組に分ける方法 - 4人と3人と2人の3つの組に分ける方法 - 3人ずつA,B,Cの...

組み合わせ場合の数順列組合せ論
2025/7/29