与えられた回路において、以下の問題を解く必要があります。 (a) 端子間のインピーダンス $Z$ を求める。ただし、$Z_1 = 20 \angle 45^\circ$ [Ω], $Y_2 = 0.1 \angle -45^\circ$ [S] である。 (b) 端子間に電流 $I = 5 \angle 90^\circ$ [A] が流れているとき、電圧 $V_1$, $V_2$ と、端子間の電圧 $V$ を求める。

応用数学電気回路インピーダンスアドミタンス複素数交流回路
2025/7/28

1. 問題の内容

与えられた回路において、以下の問題を解く必要があります。
(a) 端子間のインピーダンス ZZ を求める。ただし、Z1=2045Z_1 = 20 \angle 45^\circ [Ω], Y2=0.145Y_2 = 0.1 \angle -45^\circ [S] である。
(b) 端子間に電流 I=590I = 5 \angle 90^\circ [A] が流れているとき、電圧 V1V_1, V2V_2 と、端子間の電圧 VV を求める。

2. 解き方の手順

(a) 端子間のインピーダンス ZZ を求める。
インピーダンス Z1Z_1 とアドミタンス Y2Y_2 が直列に接続されているので、全体のインピーダンス ZZ は次のようになる。
まず、Y2Y_2 をインピーダンス Z2Z_2 に変換する。
Z2=1Y2=10.145=1045Z_2 = \frac{1}{Y_2} = \frac{1}{0.1 \angle -45^\circ} = 10 \angle 45^\circ [Ω]
全体のインピーダンス ZZ は、 Z1Z_1Z2Z_2 の和になる。
Z=Z1+Z2=2045+1045=3045Z = Z_1 + Z_2 = 20 \angle 45^\circ + 10 \angle 45^\circ = 30 \angle 45^\circ [Ω]
(b) 端子間に電流 I=590I = 5 \angle 90^\circ [A] が流れているとき、電圧 V1V_1, V2V_2 と、端子間の電圧 VV を求める。
まず、各電圧を計算する。
V1=IZ1=(590)(2045)=100135V_1 = I \cdot Z_1 = (5 \angle 90^\circ) \cdot (20 \angle 45^\circ) = 100 \angle 135^\circ [V]
V2=IZ2=(590)(1045)=50135V_2 = I \cdot Z_2 = (5 \angle 90^\circ) \cdot (10 \angle 45^\circ) = 50 \angle 135^\circ [V]
端子間の電圧 VV は、V1V_1V2V_2 の和になる。
V=V1+V2=100135+50135=150135V = V_1 + V_2 = 100 \angle 135^\circ + 50 \angle 135^\circ = 150 \angle 135^\circ [V]

3. 最終的な答え

(a) 端子間のインピーダンス Z=3045Z = 30 \angle 45^\circ [Ω]
(b) 各電圧は以下の通り。
V1=100135V_1 = 100 \angle 135^\circ [V]
V2=50135V_2 = 50 \angle 135^\circ [V]
V=150135V = 150 \angle 135^\circ [V]

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