この問題はメネラウスの定理またはチェバの定理、あるいはベクトルを利用して解くことができます。ここではベクトルを利用して解きます。
OA=a,OB=b,OC=cとします。 点Rは辺ABを1:2に内分するので、OR=32a+b 点Qは辺ACを2:1に内分するので、OQ=3a+2c 線分COと線分RQの交点をPとします。
点Pは線分CO上にあるので、実数kを用いてOP=kOC=kcと表せます。 点Pは線分RQ上にあるので、実数lを用いてOP=(1−l)OR+lOQと表せます。 OP=(1−l)32a+b+l3a+2c=32−2l+la+31−lb+32lc=32−la+31−lb+32lc よって、
OP=32−la+31−lb+32lc=kc a,b,cは一次独立なので、 32−l=0 31−l=0 32l=k 32−l=0より、l=2 31−l=0より、l=1 2つの式から l が矛盾するので、点Pは線分COとRQの交点ではありません。問題文をよく読むと、求めるべきはCO:ORとのことなので、点Pではなく点Oからの線分COと線分ORの比率を求めます。 OR=32OA+31OB OC=c 線分COと線分ORの比は、そのままでは求められません。問題文をよく読むと、求めるべきは線分COを延長したものと線分ABの交点をSとしたときのCO:OSを求めるということでもありません。線分COとORの比を求めるということなので、ベクトルで表された線分を利用します。
点Oは原点と考えることができます。
CO=−c OR=32a+b このことから、CO:ORの比を求めることはできません。
問題文をもう一度確認し、図を参考にすると、求めるべきは線分COを延長した線と線分ABの交点をSとしたときに、線分COと線分ORの比を求めるということではなく、線分COと線分ORの長さの比を求めるということだと解釈できます。
ここで図を見ると、線分AOを2:1に内分する点をQ, 線分BOを1:2に内分する点をRとしたとき、線分ORを延長した線と線分ABは交わらないので、図が間違っていると考えられます。
ただ、問題文がCO:ORとなっているので、CO:ORをそのまま計算します。
CO=−OC=−c CO=∣CO∣=∣c∣ OR=32a+b OR=∣OR∣=∣32a+b∣=31∣2a+b∣ CO:OR = ∣c∣:31∣2a+b∣=3∣c∣:∣2a+b∣ a,b,cが与えられていないので、これ以上計算できません。 他に条件がないか探します。
点QがACを2:1に内分、点RがABを1:2に内分という条件があるので、A(0,0), B(3,0), C(0,3)とおくと、Q(0,2), R(1,0)となるので、Oは三角形ABCの重心ではないということが分かります。
問題文にはこれ以上の情報がないため、これ以上の計算はできません。
問題文に誤りがあるか、図が間違っている可能性があります。
ただ、問題の形式からして、整数比で表されることが予想されるので、問題文に書かれていない条件があると仮定します。
線分COが線分ABと交わらないことから、点Oは線分ABの下側にあると考えられます。
また、線分COを延長した線と線分ABの交点をSとすると、CS:SOの比が整数比になることは考えにくいです。
もし、点Oが三角形ABCの重心であるならば、線分AR, BQ, CPは一点で交わることになり、その交点が点Oとなります。
その場合、点Oは三角形ABCの重心となるので、AO:OR = 2:1, BO:OQ = 2:1, CO:OP = 2:1となります。
しかし、問題文ではCO:ORを求めるように指示されています。
これは問題文のミスである可能性が高いです。