関数 $y=x^2$ のグラフと直線 $y=-x+6$ の交点が A, B, 関数 $y=x^2$ のグラフと直線 $y=-x+12$ の交点が C, D であるとき、台形 ABCD の面積を求め、点 A を通り台形 ABCD の面積を2等分する直線の式を求める。

幾何学台形面積交点二次関数直線の式
2025/8/2

1. 問題の内容

関数 y=x2y=x^2 のグラフと直線 y=x+6y=-x+6 の交点が A, B, 関数 y=x2y=x^2 のグラフと直線 y=x+12y=-x+12 の交点が C, D であるとき、台形 ABCD の面積を求め、点 A を通り台形 ABCD の面積を2等分する直線の式を求める。

2. 解き方の手順

(1) 台形 ABCD の面積を求める。
- 点 A, B, C, D の座標を求める。
- 点 A, B は y=x2y = x^2y=x+6y = -x + 6 の交点なので、x2=x+6x^2 = -x + 6 を解く。
x2+x6=0x^2 + x - 6 = 0
(x+3)(x2)=0(x + 3)(x - 2) = 0
x=3,2x = -3, 2
点 A の x 座標は -3, 点 B の x 座標は 2。
点 A の y 座標は (3)2=9(-3)^2 = 9, 点 B の y 座標は 22=42^2 = 4
よって A(-3, 9), B(2, 4)。
- 点 C, D は y=x2y = x^2y=x+12y = -x + 12 の交点なので、x2=x+12x^2 = -x + 12 を解く。
x2+x12=0x^2 + x - 12 = 0
(x+4)(x3)=0(x + 4)(x - 3) = 0
x=4,3x = -4, 3
点 D の x 座標は -4, 点 C の x 座標は 3。
点 D の y 座標は (4)2=16(-4)^2 = 16, 点 C の y 座標は 32=93^2 = 9
よって D(-4, 16), C(3, 9)。
- 台形 ABCD の面積を計算する。
- 上底 AD の長さは、A(-3, 9) と D(-4, 16) を通る直線の傾きは 1694(3)=71=7\frac{16-9}{-4-(-3)} = \frac{7}{-1} = -7
    ADの長さは (4(3))2+(169)2=1+49=50=52\sqrt{(-4-(-3))^2+(16-9)^2} = \sqrt{1+49}=\sqrt{50} = 5\sqrt{2}
- 下底 BC の長さは、B(2, 4) と C(3, 9) を通る直線の傾きは 9432=51=5\frac{9-4}{3-2} = \frac{5}{1} = 5
BCの長さは (32)2+(94)2=1+25=26\sqrt{(3-2)^2+(9-4)^2} = \sqrt{1+25}=\sqrt{26}
- 高さは、ADとBCの距離を求める。
  -台形ABCDの面積は,(AD + BC) × 高さ × 1/2
   AD // BCではないため、等脚台形ではない。
  -台形を二つの三角形に分けて計算したほうが簡単である。
三角形ADCの面積を計算すると、
SADC=12(3(169)4(99)+3(916)=1221021=1242=21S_{ADC} = \frac{1}{2} | (-3(16-9) -4(9-9) + 3(9-16) | = \frac{1}{2} | -21 -0 - 21 | = \frac{1}{2} |-42| = 21
三角形ABCの面積を計算すると、
SABC=12(3(49)+2(99)+3(94)=1215+0+15=1230=15S_{ABC} = \frac{1}{2} | (-3(4-9) + 2(9-9) + 3(9-4) | = \frac{1}{2} | 15 +0 + 15 | = \frac{1}{2} |30| = 15
台形ABCDの面積は,SABCD=SADC+SABC=21+15=36S_{ABCD} = S_{ADC}+S_{ABC} = 21+15=36
(2) 点 A を通り台形 ABCD の面積を2等分する直線の式を求める。
- 台形 ABCD の面積は 36 なので、この直線は面積 18 の図形を作る。
- この直線が辺 BC と交わる点を E(x, y) とすると、三角形 ABE の面積は 18。
- AE=(x+3)2+(y9)2AE = \sqrt{(x+3)^2+(y-9)^2}
- BE と AE が垂直ではないため、計算が複雑になる。
- S=36/2=18S = 36/2 = 18
- 中点を通る直線で分割することを考える。
- BCの中点をMとすると、M(2+32,4+92)=(52,132)M(\frac{2+3}{2},\frac{4+9}{2}) = (\frac{5}{2},\frac{13}{2})
- A(-3,9)とM(52,132\frac{5}{2},\frac{13}{2})を結ぶ直線の傾きは132952+3=131825+62=511\frac{\frac{13}{2}-9}{\frac{5}{2}+3} = \frac{\frac{13-18}{2}}{\frac{5+6}{2}} = \frac{-5}{11}
- y9=511(x+3)y-9 = -\frac{5}{11}(x+3)
- y=511x1511+9y = -\frac{5}{11}x-\frac{15}{11}+9
- y=511x+15+9911=511x+8411y = -\frac{5}{11}x + \frac{-15+99}{11} = -\frac{5}{11}x + \frac{84}{11}
  y=511x+8411y = -\frac{5}{11}x+\frac{84}{11}

3. 最終的な答え

(1) 台形 ABCD の面積: 36
(2) 点 A を通り台形 ABCD の面積を2等分する直線の式: y=511x+8411y = -\frac{5}{11}x+\frac{84}{11}

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