四角形ABCDにおいて、AB = 1 + $\sqrt{3}$, BC = 2, DA = 2$\sqrt{2}$, ∠A = 105°, ∠B = 60°である。対角線ACの長さと、この四角形の面積を求める問題です。

幾何学四角形余弦定理面積三角比
2025/7/30

1. 問題の内容

四角形ABCDにおいて、AB = 1 + 3\sqrt{3}, BC = 2, DA = 22\sqrt{2}, ∠A = 105°, ∠B = 60°である。対角線ACの長さと、この四角形の面積を求める問題です。

2. 解き方の手順

(1) まず、三角形ABCにおいて、余弦定理を用いてACの長さを求めます。
AC2=AB2+BC22ABBCcosBAC^2 = AB^2 + BC^2 - 2 \cdot AB \cdot BC \cdot \cos B
AC2=(1+3)2+222(1+3)2cos60AC^2 = (1 + \sqrt{3})^2 + 2^2 - 2 \cdot (1 + \sqrt{3}) \cdot 2 \cdot \cos 60^\circ
AC2=(1+23+3)+44(1+3)12AC^2 = (1 + 2\sqrt{3} + 3) + 4 - 4(1 + \sqrt{3}) \cdot \frac{1}{2}
AC2=4+23+4223AC^2 = 4 + 2\sqrt{3} + 4 - 2 - 2\sqrt{3}
AC2=6AC^2 = 6
よって、AC=6AC = \sqrt{6}
(2) 次に、三角形ABCの面積を求めます。
SABC=12ABBCsinBS_{ABC} = \frac{1}{2} \cdot AB \cdot BC \cdot \sin B
SABC=12(1+3)2sin60S_{ABC} = \frac{1}{2} \cdot (1 + \sqrt{3}) \cdot 2 \cdot \sin 60^\circ
SABC=(1+3)32S_{ABC} = (1 + \sqrt{3}) \cdot \frac{\sqrt{3}}{2}
SABC=3+32S_{ABC} = \frac{\sqrt{3} + 3}{2}
(3) 次に、三角形ACDにおいて、余弦定理を用いて∠Dを求めます。
AC2=AD2+CD22ADCDcosDAC^2 = AD^2 + CD^2 - 2 \cdot AD \cdot CD \cdot \cos D
まず、AD = 2√2, AC = √6なので、余弦定理より、
cosCAD=(22)2+(6)2CD22226=8+6CD2412\cos{CAD} = \frac{(2\sqrt{2})^2 + (\sqrt{6})^2 - CD^2}{2 \cdot 2\sqrt{2} \cdot \sqrt{6}} = \frac{8+6-CD^2}{4\sqrt{12}}
cosCAD=14CD283\cos{CAD} = \frac{14-CD^2}{8\sqrt{3}}
また、∠A = 105°, ∠B = 60°なので、∠C + ∠D = 360° - 105° - 60° = 195°
三角形ACDの面積を求めるためにヘロンの公式を試みます.
s=AC+CD+AD2=6+CD+222s = \frac{AC + CD + AD}{2} = \frac{\sqrt{6} + CD + 2\sqrt{2}}{2}
SACD=s(sAC)(sCD)(sAD)S_{ACD} = \sqrt{s(s-AC)(s-CD)(s-AD)}
しかし、この問題にはCDの情報がないため、三角形ACDの面積を直接計算することはできません。
∠CADを求めることを試みます。
正弦定理より、
ACsinD=ADsinC=CDsinA\frac{AC}{\sin D} = \frac{AD}{\sin C} = \frac{CD}{\sin A}
CD=ACsinAsinD=6sinAsinDCD = \frac{AC \sin A}{\sin D} = \frac{\sqrt{6} \sin A}{\sin D}
四角形ABCDの面積は、SABC+SACDS_{ABC} + S_{ACD} で表されます。
四角形ABCDの面積は 3+32+3\frac{\sqrt{3} + 3}{2} + \sqrt{3}となり、
3+32+232=3+332=3(1+3)2\frac{\sqrt{3} + 3}{2} + \frac{2\sqrt{3}}{2} = \frac{3+3\sqrt{3}}{2} = \frac{3(1+\sqrt{3})}{2}
しかし、四角形の面積の形を考えると、これは違います。
∠DAC=45°となる。
BAC=10545=60°\angle BAC = 105-45 = 60°
C=1806060=60°\angle C = 180-60-60 =60°
∴三角形ABCは正三角形となる。
CD=2CD = \sqrt{2}
∠CDA=45°
S=223+22S = \frac{2*2\sqrt{3}+\sqrt{2}}{2}
ACD=12226sinADC=sqrt3 \triangle ACD = \frac{1}{2} * 2\sqrt{2}*\sqrt{6}\sin{\angle ADC}= sqrt{3}
SABCD=3+32+12222=3+32+23+3+42 S_{ABCD} = \frac{\sqrt{3}+3}{2} +\frac{1}{2}*2\sqrt{2}*\sqrt{2} = \frac{\sqrt{3}+3}{2}+2\frac{\sqrt{3}+3+4}{2}
ACの長さは 6\sqrt{6}
四角形ABCDの面積は 33+72\frac{3\sqrt{3}+7}{2}

3. 最終的な答え

対角線ACの長さは 6\sqrt{6}
この四角形の面積は 7+332\frac{7 + 3\sqrt{3}}{2}

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