行列式の計算は、行または列に関する余因子展開を使用することで実行できます。計算を簡素化するために、できるだけ多くのゼロを含む行または列を選択することが望ましいです。
今回は、1行目を使って余因子展開を行うことにします。
行列Bの行列式は次のように計算できます。
det(B)=3⋅C11+2⋅C12+0⋅C13+1⋅C14 ここで、Cijは行列Bの(i, j)要素の余因子です。余因子は、Cij=(−1)i+jMijとして計算されます。Mijは、i行目とj列目を取り除いた小行列の行列式です。 M11=01311−232−1=0(1⋅(−1)−2⋅(−2))−1(1⋅(−1)−2⋅3)+3(1⋅(−2)−1⋅3)=0−1(−1−6)+3(−2−3)=7−15=−8 C11=(−1)1+1M11=(−1)2(−8)=−8 M12=1−4111−232−1=1(1⋅(−1)−2⋅(−2))−1(−4⋅(−1)−2⋅1)+3(−4⋅(−2)−1⋅1)=1(−1+4)−1(4−2)+3(8−1)=3−2+21=22 C12=(−1)1+2M12=(−1)3(22)=−22 M14=1−4101311−2=1(1⋅(−2)−1⋅3)−0+1(−4⋅3−1⋅1)=1(−2−3)+(−12−1)=−5−13=−18 C14=(−1)1+4M14=(−1)5(−18)=18 したがって、行列式の値は次のようになります。
det(B)=3⋅(−8)+2⋅(−22)+0+1⋅(18)=−24−44+18=−50 行列式がゼロでないため、行列Bは正則です。