数列の第 $n$ 項が与えられたとき、その数列が上に有界、下に有界、または有界のいずれであるかを答える問題です。数列は次の4つです。 (1) $1-2n$ (2) $\frac{(-1)^n}{n}$ (3) $\frac{n}{n+1}$ (4) $\frac{n^2}{n+1}$
2025/7/30
1. 問題の内容
数列の第 項が与えられたとき、その数列が上に有界、下に有界、または有界のいずれであるかを答える問題です。数列は次の4つです。
(1)
(2)
(3)
(4)
2. 解き方の手順
(1) の場合
が大きくなるにつれて、 は負の方向に限りなく小さくなるので、下に有界ではありません。
また、 のとき であり、 のとき です。
は単調減少なので、上に有界ではありません。したがって、有界ではありません。
(2) の場合
が大きくなるにつれて、 は 0 に近づきます。 が偶数のとき は正の値、奇数のとき は負の値をとります。
のとき
のとき
のとき
のとき
上に有界であることは、 を満たす が存在することです。
下に有界であることは、 を満たす が存在することです。
は なので、上に有界かつ下に有界であり、有界です。
(3) の場合
が大きくなるにつれて、 は 1 に近づきます。
のとき
のとき
は単調増加なので、 です。したがって、下に有界です。
また、 なので、上に有界でもあります。したがって、有界です。
(4) の場合
が大きくなるにつれて、 も大きくなるので、上に有界ではありません。
のとき
のとき
は単調増加なので、 です。したがって、下に有界です。
3. 最終的な答え
(1) 下に有界ではない、上に有界ではない、有界ではない
(2) 上に有界、下に有界、有界
(3) 上に有界、下に有界、有界
(4) 下に有界、上に有界ではない、有界ではない