まず、関数 f(x,y,z) の一階偏導関数を求めます。 fx=∂x∂f=2x+2y−4z fy=∂y∂f=2x−2y+1 fz=∂z∂f=−4x+2z 次に、一階偏導関数をすべて 0 とおき、連立方程式を解いて停留点を求めます。
2x+2y−4z=0 2x−2y+1=0 −4x+2z=0 3 つの式を解くと、
2x+2y−4z=0 (1) 2x−2y+1=0 (2) −4x+2z=0 (3) (1) + (2) より
4x−4z+1=0 (4) (3) より z=2x であるから、(4) に代入して 4x−4(2x)+1=0 4x−8x+1=0 z=2x=2(41)=21 (2) より 2(41)−2y+1=0 21−2y+1=0 −2y=−23 したがって、停留点は (41,43,21) です。 次に、二階偏導関数を計算します。
fxx=∂x2∂2f=2 fxy=∂x∂y∂2f=2 fxz=∂x∂z∂2f=−4 fyx=∂y∂x∂2f=2 fyy=∂y2∂2f=−2 fyz=∂y∂z∂2f=0 fzx=∂z∂x∂2f=−4 fzy=∂z∂y∂2f=0 fzz=∂z2∂2f=2 H=fxxfyxfzxfxyfyyfzyfxzfyzfzz=22−42−20−402 停留点 (41,43,21) におけるヘッセ行列の行列式を計算します。 det(H)=2(−2⋅2−0⋅0)−2(2⋅2−0⋅(−4))+(−4)(2⋅0−(−2)⋅(−4)) =2(−4)−2(4)−4(−8)=−8−8+32=16>0 ヘッセ行列の主座小行列式を調べます。
D2=222−2=2(−2)−2(2)=−4−4=−8<0 D3=det(H)=16>0 主座小行列式の符号は +,−,+ となるため、ヘッセ行列は不定値行列です。 したがって、停留点 (41,43,21) は鞍点であり、極値を持ちません。