放物線 $y = x^2 - 2x + a^2 - 2a - 2$ について、以下の2つの問題に答えます。 (1) 放物線の頂点がx軸上にあるとき、$a$の値を求めます。 (2) 放物線が第1象限、第2象限、第4象限をすべて通り、第3象限を通らないような$a$の値の範囲を求めます。

代数学二次関数放物線平方完成グラフ不等式
2025/7/30

1. 問題の内容

放物線 y=x22x+a22a2y = x^2 - 2x + a^2 - 2a - 2 について、以下の2つの問題に答えます。
(1) 放物線の頂点がx軸上にあるとき、aaの値を求めます。
(2) 放物線が第1象限、第2象限、第4象限をすべて通り、第3象限を通らないようなaaの値の範囲を求めます。

2. 解き方の手順

(1)
放物線の式を平方完成します。
y=x22x+a22a2=(x1)21+a22a2=(x1)2+a22a3y = x^2 - 2x + a^2 - 2a - 2 = (x-1)^2 - 1 + a^2 - 2a - 2 = (x-1)^2 + a^2 - 2a - 3
頂点の座標は (1,a22a3)(1, a^2 - 2a - 3) です。
頂点がx軸上にあるとき、yy座標は0なので、
a22a3=0a^2 - 2a - 3 = 0
(a3)(a+1)=0(a-3)(a+1) = 0
a=3,1a = 3, -1
(2)
放物線が第1象限、第2象限、第4象限を通り、第3象限を通らないための条件は、以下のようになります。
- yy切片が0以上であること
- 頂点のxx座標が正であること(すでに満たされている)
- xx軸との交点が少なくとも一つあり、そのうち大きいほうの交点が正であること。
yy切片は、x=0x=0を代入したときのyyの値なので、a22a2a^2 - 2a - 2 となります。
a22a20a^2 - 2a - 2 \ge 0
a22a2=0a^2 - 2a - 2 = 0 を解くと a=2±4+82=1±3a = \frac{2 \pm \sqrt{4 + 8}}{2} = 1 \pm \sqrt{3}
したがって、a13a \le 1 - \sqrt{3} または a1+3a \ge 1 + \sqrt{3}
次に、y=0y = 0 となるxxの値を求めます。
x22x+a22a2=0x^2 - 2x + a^2 - 2a - 2 = 0
x=2±44(a22a2)2=1±1(a22a2)=1±a2+2a+3x = \frac{2 \pm \sqrt{4 - 4(a^2 - 2a - 2)}}{2} = 1 \pm \sqrt{1 - (a^2 - 2a - 2)} = 1 \pm \sqrt{-a^2 + 2a + 3}
実数解を持つためには、a2+2a+30-a^2 + 2a + 3 \ge 0 が必要です。
a22a30a^2 - 2a - 3 \le 0
(a3)(a+1)0(a-3)(a+1) \le 0
1a3-1 \le a \le 3
1+a2+2a+3>01 + \sqrt{-a^2 + 2a + 3} > 0 でなければなりません。これは常に成り立ちます。
以上より、a13a \le 1 - \sqrt{3} または a1+3a \ge 1 + \sqrt{3}1a3-1 \le a \le 3 を満たす必要があります。
したがって、1a13-1 \le a \le 1-\sqrt{3} または 1+3a31+\sqrt{3} \le a \le 3

3. 最終的な答え

(1) a=3,1a = 3, -1
(2) 1a13-1 \le a \le 1-\sqrt{3}, 1+3a31+\sqrt{3} \le a \le 3

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