まず、α,β,αβ が等差数列になる場合を考える。このとき、並び方はいくつか考えられるが、α<0<β であることを考慮すると、並び順によって場合分けする必要がある。 次に、α,β,αβ が等比数列になる場合を考える。同様に、α<0<β であることを考慮すると、並び順によって場合分けする必要がある。 等差数列の条件と等比数列の条件を組み合わせることで、α と β の値を求める。 (1) 等差数列の場合:
等差中項の性質より、並び方によって以下のいずれかの関係が成り立つ。
(i) 2β=α+αβ (ii) 2α=β+αβ (iii) 2αβ=α+β (2) 等比数列の場合:
等比中項の性質より、並び方によって以下のいずれかの関係が成り立つ。
(i) β2=α⋅αβ=α2β (ii) α2=β⋅αβ=αβ2 (iii) (αβ)2=α⋅β=αβ β2=α2β より β=α2 (β=0 より) α2=αβ2 より α=β2 (α=0 より) (αβ)2=αβ より αβ=1 (i) 等差数列の場合 2β=α+αβ と等比数列の場合 β=α2 を組み合わせる 2α2=α+α3 α3−2α2+α=0 α(α2−2α+1)=0 α(α−1)2=0 α<0 より、これは不適。 (ii) 等差数列の場合 2α=β+αβ と等比数列の場合 β=α2 を組み合わせる 2α=α2+α3 α3+α2−2α=0 α(α2+α−2)=0 α(α+2)(α−1)=0 α<0 より、α=−2 β=α2=(−2)2=4 (iii) 等差数列の場合 2αβ=α+β と等比数列の場合 αβ=1 を組み合わせる 2=α+β また、αβ=1 より β=α1 2=α+α1 2α=α2+1 α2−2α+1=0 (α−1)2=0 しかし、α<0 であるため、これは不適。 したがって、α=−2 かつ β=4。 このとき、α,β,αβ は −2,4,−8 となる。 等差数列となる並びは −8,−2,4 であり、等比数列となる並びは −2,4,−8 である。