(1) 行列式 det(A) の置換による定義は次の通りです。 det(A)=∑σ∈Snsgn(σ)∏i=1nai,σ(i) ここで、Snはn次の置換全体の集合、sgn(σ) は置換σの符号を表します。 4x4行列の場合、すべての置換を考慮する必要がありますが、行列の多くの要素が0であるため、非ゼロの項だけを考慮すればよいです。
具体的には、a1,σ(1)a2,σ(2)a3,σ(3)a4,σ(4)が非ゼロになる置換σのみ考えます。 * a1,2=3,a2,3=1,a3,1=5,a4,4=0なので、σ=(2,3,1,4)はゼロになります。 * a1,2=3,a2,3=1,a3,3=3,a4,2=2 なので、σ=(2,3,3,2)もゼロになります。 * a1,4=1,a2,3=1,a3,1=5,a4,2=2 なので、σ=(4,3,1,2)を考えます。この置換の符号は、(4,3,1,2) -> (1,3,4,2) -> (1,2,4,3) -> (1,2,3,4) と3回の互換で単位置換になるのでsgn(σ)=(−1)3=−1となります。 この場合、積は 1⋅1⋅5⋅2=10となり、det(A)=−1∗10=−10となります。 * a1,4=1,a2,2=2,a3,1=5,a4,3=0なので、σ=(4,2,1,3)はゼロになります。 * a1,4=1,a2,2=2,a3,3=3,a4,2=2なので、σ=(4,2,3,2)はゼロになります。 * a1,2=3,a2,3=1,a3,1=5,a4,4=0なので、σ=(2,3,1,4)はゼロになります。 2行目の2を選択すると、σ=(4,2,1,3) (2) 第3行で展開すると、
det(A)=3⋅C31+(−4)⋅C32+1⋅C33 ここで、Cij は (i,j) 成分の余因子を表します。 C31=(−1)3+13501=3⋅1−0⋅5=3 C32=(−1)3+22−101=−(2⋅1−0⋅(−1))=−2 C33=(−1)3+32−135=2⋅5−3⋅(−1)=10+3=13 よって、det(A)=3⋅3+(−4)⋅(−2)+1⋅13=9+8+13=30