多項式 $P(x)$ を $(x-1)^2$ で割ると余りが $4x-5$、$x+2$ で割ると余りが $-4$ である。 (1) $P(x)$ を $x-1$ で割ったときの余りを求めよ。 (2) $P(x)$ を $(x-1)(x+2)$ で割ったときの余りを求めよ。 (3) $P(x)$ を $(x-1)^2(x+2)$ で割ったときの余りを求めよ。

代数学多項式剰余の定理因数定理割り算の余り
2025/8/16
はい、承知いたしました。問題を解いていきます。

1. 問題の内容

多項式 P(x)P(x)(x1)2(x-1)^2 で割ると余りが 4x54x-5x+2x+2 で割ると余りが 4-4 である。
(1) P(x)P(x)x1x-1 で割ったときの余りを求めよ。
(2) P(x)P(x)(x1)(x+2)(x-1)(x+2) で割ったときの余りを求めよ。
(3) P(x)P(x)(x1)2(x+2)(x-1)^2(x+2) で割ったときの余りを求めよ。

2. 解き方の手順

(1) P(x)P(x)(x1)2(x-1)^2 で割ったときの余りが 4x54x-5 であることから、P(x)=(x1)2Q(x)+4x5P(x) = (x-1)^2 Q(x) + 4x-5 と表せる。ここで、Q(x)Q(x) はある多項式である。
P(x)P(x)x1x-1 で割った余りは、剰余の定理より P(1)P(1) に等しい。
P(1)=(11)2Q(1)+4(1)5=0+45=1P(1) = (1-1)^2 Q(1) + 4(1) - 5 = 0 + 4 - 5 = -1
(2) P(x)P(x)(x1)(x+2)(x-1)(x+2) で割ったときの余りを ax+bax+b とおく。
P(x)=(x1)(x+2)Q1(x)+ax+bP(x) = (x-1)(x+2)Q_1(x) + ax + b と表せる。
P(1)=a+b=1P(1) = a+b = -1 (1)
P(2)=2a+b=4P(-2) = -2a+b = -4 (2)
(1) - (2) より、 3a=33a = 3。よって、a=1a=1
a=1a=1 を (1) に代入して、1+b=11+b = -1。よって、b=2b=-2
したがって、余りは x2x-2 である。
(3) P(x)P(x)(x1)2(x+2)(x-1)^2(x+2) で割ったときの余りを R(x)R(x) とおく。
P(x)=(x1)2(x+2)Q2(x)+R(x)P(x) = (x-1)^2(x+2)Q_2(x) + R(x) と表せる。ここで、Q2(x)Q_2(x) はある多項式であり、R(x)R(x) は2次以下の多項式である。
P(x)P(x)(x1)2(x-1)^2 で割った余りが 4x54x-5 であることから、R(x)R(x)(x1)2(x-1)^2 で割った余りが 4x54x-5 である。
よって、R(x)=A(x1)2+4x5R(x) = A(x-1)^2 + 4x-5 と表せる。
P(x)=(x1)2(x+2)Q2(x)+A(x1)2+4x5P(x) = (x-1)^2(x+2)Q_2(x) + A(x-1)^2 + 4x-5
P(2)=A(21)2+4(2)5=9A85=9A13=4P(-2) = A(-2-1)^2 + 4(-2) - 5 = 9A - 8 - 5 = 9A - 13 = -4
9A=99A = 9 より、A=1A=1
したがって、R(x)=(x1)2+4x5=x22x+1+4x5=x2+2x4R(x) = (x-1)^2 + 4x-5 = x^2 - 2x + 1 + 4x - 5 = x^2 + 2x - 4

3. 最終的な答え

(1) -1
(2) x2x-2
(3) x2+2x4x^2 + 2x - 4

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