与えられた2つの漸化式で定義された数列 $\{a_n\}$ の一般項を求める問題です。 (1) $a_1 = 1, a_2 = 3, a_{n+2} + a_{n+1} - 2a_n = 0$ (2) $a_1 = 1, a_2 = 3, a_{n+2} - 6a_{n+1} + 8a_n = 0$

代数学数列漸化式特性方程式
2025/8/16

1. 問題の内容

与えられた2つの漸化式で定義された数列 {an}\{a_n\} の一般項を求める問題です。
(1) a1=1,a2=3,an+2+an+12an=0a_1 = 1, a_2 = 3, a_{n+2} + a_{n+1} - 2a_n = 0
(2) a1=1,a2=3,an+26an+1+8an=0a_1 = 1, a_2 = 3, a_{n+2} - 6a_{n+1} + 8a_n = 0

2. 解き方の手順

(1)
漸化式 an+2+an+12an=0a_{n+2} + a_{n+1} - 2a_n = 0 を特性方程式を用いて解きます。特性方程式は x2+x2=0x^2 + x - 2 = 0 となり、これを解くと (x+2)(x1)=0(x+2)(x-1) = 0 より x=1,2x = 1, -2 となります。したがって、一般項は an=A(1)n+B(2)n=A+B(2)na_n = A(1)^n + B(-2)^n = A + B(-2)^n と表せます。
初期条件 a1=1,a2=3a_1 = 1, a_2 = 3 より、
a1=A2B=1a_1 = A - 2B = 1
a2=A+4B=3a_2 = A + 4B = 3
この連立方程式を解くと、 6B=26B = 2 より B=13B = \frac{1}{3}A=1+2B=1+23=53A = 1 + 2B = 1 + \frac{2}{3} = \frac{5}{3}
よって、an=53+13(2)na_n = \frac{5}{3} + \frac{1}{3}(-2)^n
(2)
漸化式 an+26an+1+8an=0a_{n+2} - 6a_{n+1} + 8a_n = 0 を特性方程式を用いて解きます。特性方程式は x26x+8=0x^2 - 6x + 8 = 0 となり、これを解くと (x2)(x4)=0(x-2)(x-4) = 0 より x=2,4x = 2, 4 となります。したがって、一般項は an=A(2)n+B(4)na_n = A(2)^n + B(4)^n と表せます。
初期条件 a1=1,a2=3a_1 = 1, a_2 = 3 より、
a1=2A+4B=1a_1 = 2A + 4B = 1
a2=4A+16B=3a_2 = 4A + 16B = 3
この連立方程式を解くと、4A+8B=24A + 8B = 2 より 8B=18B = 1B=18B = \frac{1}{8}2A=14B=148=122A = 1 - 4B = 1 - \frac{4}{8} = \frac{1}{2} より A=14A = \frac{1}{4}
よって、an=14(2)n+18(4)n=2n4+4n8=2n2+22n3a_n = \frac{1}{4}(2)^n + \frac{1}{8}(4)^n = \frac{2^n}{4} + \frac{4^n}{8} = 2^{n-2} + 2^{2n-3}.

3. 最終的な答え

(1) an=53+13(2)na_n = \frac{5}{3} + \frac{1}{3}(-2)^n
(2) an=2n2+22n3a_n = 2^{n-2} + 2^{2n-3}

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