図1のグラフに関する以下の問題を解く。ただし、放物線の式は $y = \frac{1}{4}x^2$ とする。 (1) 点A, Bの座標をそれぞれ求めよ。 (2) 直線ABの式を求めよ。 (3) $\triangle AOB$の面積を求めよ。 (4) 原点を通って$\triangle AOB$の面積を二等分する直線の式を求めよ。 (5) 点Aを通って$\triangle AOB$の面積を二等分する直線の式を求めよ。 (6) $\triangle AOB = \triangle AOP$となるx軸上の点Pの座標を求めよ。 (7) $\triangle AOB = \triangle AOP$となるy軸上の点Pの座標を求めよ。 (8) $\triangle AOB = \triangle APB$となる放物線上の点Pの座標を求めよ。
2025/8/17
1. 問題の内容
図1のグラフに関する以下の問題を解く。ただし、放物線の式は とする。
(1) 点A, Bの座標をそれぞれ求めよ。
(2) 直線ABの式を求めよ。
(3) の面積を求めよ。
(4) 原点を通っての面積を二等分する直線の式を求めよ。
(5) 点Aを通っての面積を二等分する直線の式を求めよ。
(6) となるx軸上の点Pの座標を求めよ。
(7) となるy軸上の点Pの座標を求めよ。
(8) となる放物線上の点Pの座標を求めよ。
2. 解き方の手順
(1) 点A, Bの座標を求める。
点Aのx座標は-4である。放物線の式に代入すると、。よって、Aの座標は。
点Bのx座標は6である。放物線の式に代入すると、。よって、Bの座標は。
(2) 直線ABの式を求める。
A(-4, 4)とB(6, 9)を通る直線の式をとする。
2つの式を引き算すると、となり、。
より、なので、。
よって、直線ABの式は。
(3) の面積を求める。
の面積は、線分OBを底辺、Aからx軸までの距離を高さと見なして求める。しかし、今回は原点を通るため、AとBからx軸に垂線を下ろし、台形を作って求める。
台形の面積から三角形を引く方法で計算する。
台形の面積 =
左側の三角形の面積 =
右側の三角形の面積 =
の面積 =
(4) 原点を通っての面積を二等分する直線の式を求める。
の面積は30なので、二等分すると15。
直線と線分ABとの交点を(x,y)とする。
直線は原点を通るので、
の面積を二等分するので、の面積が15になる。
ABとy=kxの交点をCとする。
ABの式とy=kxの交点なので、
Cの座標は
の面積は15なので、
の場合、より、。
の場合、より、。
の場合、 Cの座標のx座標がマイナスになるので、求める直線は
の場合、
(5) 点Aを通っての面積を二等分する直線の式を求める。
の面積は30なので、Aを通る直線で二等分すると15になる。直線と線分OBとの交点をDとする。
DがOBの中点であればよい。
OBの中点は
A(-4, 4)とD(3, 9/2)を通る直線の式を求める。
(6) となるx軸上の点Pの座標を求めよ。
の面積は30。
Pの座標を(x, 0)とする。
よって、。
点Pの座標は(15, 0)と(-15, 0)。
(7) となるy軸上の点Pの座標を求めよ。
Pの座標を(0, y)とする。
よって、
点Pの座標は(0, 15)と(0, -15)。
(8) となる放物線上の点Pの座標を求めよ。
となる点Pの座標をとおく。
の面積は、を底辺と見て、点Pと直線との距離を高さとすればよい。
平行線の距離は、点と直線の距離の公式で求まる。
点から直線の距離は
ABの距離は
のとき、。 。。よって、P(0, 0), P(2, 1)。
のとき、。 。 。。 よって、P(8, 16), P(-6, 9)。
3. 最終的な答え
(1) A(-4, 4), B(6, 9)
(2)
(3) 30
(4)
(5)
(6) (15, 0), (-15, 0)
(7) (0, 15), (0, -15)
(8) (0, 0), (2, 1), (8, 16), (-6, 9)