問題は以下の2つです。 (1) 関数 $y=f(x)$ と $y=g(x)$ が微分可能なとき、積の微分公式 $\{f(x)g(x)\}' = f'(x)g(x) + f(x)g'(x)$ が成り立つことを、微分の定義を用いて証明する。 (2) 関数 $y=f(x)$ と $y=g(x)$ が微分可能で、かつ $g(x) \neq 0$ のとき、商の微分公式 $\left\{\frac{f(x)}{g(x)}\right\}' = \frac{f'(x)g(x) - f(x)g'(x)}{\{g(x)\}^2}$ が成り立つことを、微分の定義を用いて証明する。
2025/4/6
1. 問題の内容
問題は以下の2つです。
(1) 関数 と が微分可能なとき、積の微分公式 が成り立つことを、微分の定義を用いて証明する。
(2) 関数 と が微分可能で、かつ のとき、商の微分公式 が成り立つことを、微分の定義を用いて証明する。
2. 解き方の手順
(1) 積の微分公式の証明
微分の定義より、
この式を変形するために、 を分子に加える(つまり を足す)と、
と は微分可能なので、 のとき である。したがって、
よって、 が成り立つ。
(2) 商の微分公式の証明
微分の定義より、
この式を変形するために、 を分子に加える(つまり を足す)と、
と は微分可能なので、 のとき である。したがって、
よって、 が成り立つ。
3. 最終的な答え
(1)
(2)