与えられた数列 $\{a_n\}$ は群に分けられており、第 $k$ 群は初項 $k$, 公差 $k$, 項数 $k$ の等差数列である。 (1) 第10群の3番目の項の値を求め、それが数列 $\{a_n\}$ の第何項かを求める。 (2) $a_n = 100$ を満たす自然数 $n$ をすべて求める。 (3) (2) で求めた $n$ を小さい順に $n_1, n_2, n_3, \dots$ とするとき、数列 $\{a_n\}$ の第 $n_1$ 項から第 $n_3$ 項までの和を求める。

代数学数列等差数列群数列
2025/8/19

1. 問題の内容

与えられた数列 {an}\{a_n\} は群に分けられており、第 kk 群は初項 kk, 公差 kk, 項数 kk の等差数列である。
(1) 第10群の3番目の項の値を求め、それが数列 {an}\{a_n\} の第何項かを求める。
(2) an=100a_n = 100 を満たす自然数 nn をすべて求める。
(3) (2) で求めた nn を小さい順に n1,n2,n3,n_1, n_2, n_3, \dots とするとき、数列 {an}\{a_n\} の第 n1n_1 項から第 n3n_3 項までの和を求める。

2. 解き方の手順

(1) 第10群の数列は初項10、公差10なので、3番目の項は 10+(31)×10=10+20=3010 + (3-1) \times 10 = 10 + 20 = 30 である。
kk 群の項数は kk なので、第9群までの項数の合計は
k=19k=9(9+1)2=9×102=45\sum_{k=1}^9 k = \frac{9(9+1)}{2} = \frac{9 \times 10}{2} = 45 である。
したがって、第10群の3番目の項は、数列 {an}\{a_n\} の第 45+3=4845+3 = 48 項である。
(2) 第 kk 群の一般項は k+(m1)k=mkk + (m-1)k = mk (mm は群の中での項数) と表せる。
an=100a_n = 100 となる nn を探す。つまり、mk=100mk = 100 となる mmkk を探す。
ここで、1mk1 \le m \le k であり、mmkk は自然数である。
100=1×100=2×50=4×25=5×20=10×10100 = 1 \times 100 = 2 \times 50 = 4 \times 25 = 5 \times 20 = 10 \times 10
mk=100mk = 100 となる組み合わせは
(m,k)=(1,100),(2,50),(4,25),(5,20),(10,10)(m, k) = (1, 100), (2, 50), (4, 25), (5, 20), (10, 10) である。
これらのうち、1mk1 \le m \le k を満たすものはすべて条件を満たす。
次に、各群の最後の項の番号を計算する。第 kk 群の最後の項の番号は k(k+1)2\frac{k(k+1)}{2} である。
(i) (m,k)=(1,100)(m, k) = (1, 100) のとき、第99群までの項数は 99(99+1)2=99×1002=4950\frac{99(99+1)}{2} = \frac{99 \times 100}{2} = 4950 なので、n=4950+1=4951n = 4950 + 1 = 4951
(ii) (m,k)=(2,50)(m, k) = (2, 50) のとき、第49群までの項数は 49(49+1)2=49×502=1225\frac{49(49+1)}{2} = \frac{49 \times 50}{2} = 1225 なので、n=1225+2=1227n = 1225 + 2 = 1227
(iii) (m,k)=(4,25)(m, k) = (4, 25) のとき、第24群までの項数は 24(24+1)2=24×252=300\frac{24(24+1)}{2} = \frac{24 \times 25}{2} = 300 なので、n=300+4=304n = 300 + 4 = 304
(iv) (m,k)=(5,20)(m, k) = (5, 20) のとき、第19群までの項数は 19(19+1)2=19×202=190\frac{19(19+1)}{2} = \frac{19 \times 20}{2} = 190 なので、n=190+5=195n = 190 + 5 = 195
(v) (m,k)=(10,10)(m, k) = (10, 10) のとき、第9群までの項数は 9(9+1)2=9×102=45\frac{9(9+1)}{2} = \frac{9 \times 10}{2} = 45 なので、n=45+10=55n = 45 + 10 = 55
(3) (2) で求めた nn を小さい順に並べると、 n1=55,n2=195,n3=304n_1 = 55, n_2 = 195, n_3 = 304 である。
求める和は n=55304an=n=1304ann=154an\sum_{n=55}^{304} a_n = \sum_{n=1}^{304} a_n - \sum_{n=1}^{54} a_n である。
これは等差数列の和ではないので、直接計算する必要がある。
第9群までの項数は45、第10群の10項目まで足せば55項になる。a55=100a_{55}=100.
第19群までの項数は190、第20群の5項目まで足せば195項になる。a195=100a_{195}=100.
第24群までの項数は300、第25群の4項目まで足せば304項になる。a304=100a_{304}=100.
n=55304an\sum_{n=55}^{304} a_nは難しい。
別の方法を試す。
n=n1n3an=n=55304an\sum_{n=n_1}^{n_3} a_n = \sum_{n=55}^{304} a_n
a55=a10,10=10×10=100a_{55} = a_{10, 10} = 10 \times 10 = 100
a195=a20,5=20×5=100a_{195} = a_{20, 5} = 20 \times 5 = 100
a304=a25,4=25×4=100a_{304} = a_{25, 4} = 25 \times 4 = 100
k=1025Sk=k=1025k(k+1)2k=k=1025k2(k+1)2\sum_{k=10}^{25} S_k = \sum_{k=10}^{25} \frac{k(k+1)}{2}k = \sum_{k=10}^{25} \frac{k^2(k+1)}{2}
求める和は、n=55304an=各群m=1kmk\sum_{n=55}^{304} a_n = \sum_{\text{各群}} \sum_{m=1}^{k} mk
第10群: 100+110+...+190100+110+...+190
第11群: 110+121+...+220110+121+...+220
k=1024k(k+1)2k+25×100\sum_{k=10}^{24} \frac{k(k+1)}{2}k + 25 \times 100
i=55304ai\sum_{i=55}^{304} a_i

3. 最終的な答え

(1) 30, 48項
(2) 55, 195, 304, 1227, 4951
(3) 43750

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