三角形ABCにおいて、$a=9$, $b=5$, $c=8$ のとき、以下の値を求めます。 (1) $\cos A$ (2) 三角形ABCの面積 $S$ (3) 三角形ABCの内接円の半径 $r$

幾何学三角形余弦定理面積内接円三角比
2025/4/8

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、a=9a=9, b=5b=5, c=8c=8 のとき、以下の値を求めます。
(1) cosA\cos A
(2) 三角形ABCの面積 SS
(3) 三角形ABCの内接円の半径 rr

2. 解き方の手順

(1) cosA\cos A の計算
余弦定理を用いて cosA\cos A を求めます。余弦定理は以下の通りです。
a2=b2+c22bccosAa^2 = b^2 + c^2 - 2bc \cos A
これを cosA\cos A について解くと、
cosA=b2+c2a22bc\cos A = \frac{b^2 + c^2 - a^2}{2bc}
与えられた値を代入すると、
cosA=52+8292258=25+648180=880=110\cos A = \frac{5^2 + 8^2 - 9^2}{2 \cdot 5 \cdot 8} = \frac{25 + 64 - 81}{80} = \frac{8}{80} = \frac{1}{10}
(2) 三角形ABCの面積 SS の計算
sin2A+cos2A=1\sin^2 A + \cos^2 A = 1 より、
sin2A=1cos2A=1(110)2=11100=99100\sin^2 A = 1 - \cos^2 A = 1 - (\frac{1}{10})^2 = 1 - \frac{1}{100} = \frac{99}{100}
sinA=99100=9910=31110\sin A = \sqrt{\frac{99}{100}} = \frac{\sqrt{99}}{10} = \frac{3\sqrt{11}}{10}sinA>0\sin A > 0 より)
三角形の面積 SS は、S=12bcsinAS = \frac{1}{2}bc \sin A で求められます。
S=125831110=2031110=611S = \frac{1}{2} \cdot 5 \cdot 8 \cdot \frac{3\sqrt{11}}{10} = 20 \cdot \frac{3\sqrt{11}}{10} = 6\sqrt{11}
(3) 三角形ABCの内接円の半径 rr の計算
三角形の面積 SS は、内接円の半径 rr と半周長 s=a+b+c2s = \frac{a+b+c}{2} を用いて S=rsS = rs と表すことができます。
s=9+5+82=222=11s = \frac{9+5+8}{2} = \frac{22}{2} = 11
よって、S=11rS = 11r
r=S11=61111r = \frac{S}{11} = \frac{6\sqrt{11}}{11}

3. 最終的な答え

(1) cosA=110\cos A = \frac{1}{10}
(2) S=611S = 6\sqrt{11}
(3) r=61111r = \frac{6\sqrt{11}}{11}

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