問題は、実数 $t$ をパラメータとする直線 $l: y = (2t+1)x - t^2$ について、以下の問いに答えるものです。 (1) 直線 $l$ が点 $(0, 0)$, $(0, 10)$, $(0, -10)$ を通るような $t$ が存在するかどうかを調べます。 (2) $t$ が $-1 \le t \le 0$ の範囲で変化するとき、直線 $l$ が通る点 $(x, y)$ 全体の集合 $D$ を考えます。点 $(a, b)$ が $D$ に含まれる条件を、2次方程式 $t^2 - (2a-1)t + b = 0$ が $-1 \le t \le 0$ の範囲に解を持つ条件として捉えます。 (3) (2)で得られた条件を満たす領域 $D$ を図示します。
2025/4/13
1. 問題の内容
問題は、実数 をパラメータとする直線 について、以下の問いに答えるものです。
(1) 直線 が点 , , を通るような が存在するかどうかを調べます。
(2) が の範囲で変化するとき、直線 が通る点 全体の集合 を考えます。点 が に含まれる条件を、2次方程式 が の範囲に解を持つ条件として捉えます。
(3) (2)で得られた条件を満たす領域 を図示します。
2. 解き方の手順
(1)
(i) 直線 が点 を通るとき、 より となり、。よって、直線 は点 を通るような が存在します。
(ii) 直線 が点 を通るとき、 より となり、。これは実数解を持たないので、直線 は点 を通るような は存在しません。
(iii) 直線 が点 を通るとき、 より となり、。よって、直線 は点 を通るような が存在します。
したがって、(i) 正、(ii) 誤、(iii) 正 なので、アの解答は (4) となります。
(2)
点 が に含まれる条件は、2次方程式 が の範囲に少なくとも一つの実数解を持つことです。したがって、イの解答は (1) となります。
(3)
より
これを の2次方程式と見て判別式を とすると
また
と置くと
このグラフの頂点
から を消去します。
を について解くと、
となります。
かつ を満たす必要があります。
また直線 と放物線 は接しており、接点の 座標を表しています。
, , より
よって(4)が正解
3. 最終的な答え
ア: (4)
イ: (1)
テ: (4)