方程式 $x = \cos x$ が、区間 $0 < x < \frac{\pi}{2}$ の範囲に少なくとも1つの実数解をもつことを示す問題です。$f(x) = x - \cos x$ とおき、$f(x)$ が閉区間 $[0, \frac{\pi}{2}]$ で連続であること、および $f(0) < 0$、$f(\frac{\pi}{2}) > 0$ であることを利用して、中間値の定理から実数解の存在を示します。問題文中の空欄を埋める必要があります。

解析学中間値の定理方程式実数解三角関数
2025/4/13

1. 問題の内容

方程式 x=cosxx = \cos x が、区間 0<x<π20 < x < \frac{\pi}{2} の範囲に少なくとも1つの実数解をもつことを示す問題です。f(x)=xcosxf(x) = x - \cos x とおき、f(x)f(x) が閉区間 [0,π2][0, \frac{\pi}{2}] で連続であること、および f(0)<0f(0) < 0f(π2)>0f(\frac{\pi}{2}) > 0 であることを利用して、中間値の定理から実数解の存在を示します。問題文中の空欄を埋める必要があります。

2. 解き方の手順

まず、f(x)=xcosxf(x) = x - \cos x において、x=π2x = \frac{\pi}{2} を代入します。
f(π2)=π2cos(π2)f(\frac{\pi}{2}) = \frac{\pi}{2} - \cos(\frac{\pi}{2})
cos(π2)=0\cos(\frac{\pi}{2}) = 0 なので、
f(π2)=π20=π2f(\frac{\pi}{2}) = \frac{\pi}{2} - 0 = \frac{\pi}{2}
π2>0\frac{\pi}{2} > 0 であることが分かります。
したがって、f(π2)=π2>0f(\frac{\pi}{2}) = \frac{\pi}{2} > 0 となります。
f(0)=1<0f(0) = -1 < 0 であり、f(π2)=π2>0f(\frac{\pi}{2}) = \frac{\pi}{2} > 0 なので、中間値の定理より、区間 (0,π2)(0, \frac{\pi}{2}) に少なくとも1つの実数解が存在します。

3. 最終的な答え

π2\frac{\pi}{2}

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