画像に書かれた数式の意味と、それに関連する記述について解説を求める問題です。特に、極限の計算と、微分可能性との関係、そして導関数と極値の関係について問われています。

解析学極限微分可能性導関数極値連続性
2025/4/15

1. 問題の内容

画像に書かれた数式の意味と、それに関連する記述について解説を求める問題です。特に、極限の計算と、微分可能性との関係、そして導関数と極値の関係について問われています。

2. 解き方の手順

まず、画像に書かれた数式を順に確認します。
* limxa{f(x)f(a)}=limxa(xa)f(x)f(a)xa=0f(a)=0\lim_{x \to a} \{f(x) - f(a)\} = \lim_{x \to a} (x-a) \frac{f(x) - f(a)}{x-a} = 0 \cdot f'(a) = 0
この式は、xxaa に近づくとき、f(x)f(a)f(x) - f(a) の極限が 0 になることを示しています。これは、もし f(a)f'(a) が存在すれば、f(x)f(x)x=ax = a で連続であることを意味します。xax-axax \to a で0に近づき、f(x)f(a)xa\frac{f(x) - f(a)}{x-a}f(a)f'(a)に近づくからです。 0かけるf(a)f'(a)で0になります。
* limxa(xa)limxaf(x)f(a)xa=0f(a)\lim_{x \to a} (x-a) \cdot \lim_{x \to a} \frac{f(x) - f(a)}{x-a} = 0 \cdot f'(a)
これも同様に、それぞれの極限を別々に計算し、その積を求めています。
次に、書かれている文章の意味を考えます。
* 「この式は、x=ax=a での f(x)f(x) の微分可能性と、極限 limxaf(x)f(a)xa\lim_{x \to a} \frac{f(x) - f(a)}{x-a} の存在を必要とします。」
これは、上記の数式が成り立つためには、f(x)f(x)x=ax=a で微分可能であること(つまり、f(a)f'(a) が存在すること)、そして極限 limxaf(x)f(a)xa\lim_{x \to a} \frac{f(x) - f(a)}{x-a} が存在することが前提条件であることを述べています。
* 「上の文章は、limxaf(x)f(a)xa\lim_{x \to a} \frac{f(x) - f(a)}{x-a} が導関数 f(x)f'(x) を持つことと、limxaf(x)f(a)xa=f(a)\lim_{x \to a} \frac{f(x) - f(a)}{x-a} = f'(a) と極値を持つことを意味しますか?」
この問いに対する答えは、部分的に正しいですが、正確ではありません。limxaf(x)f(a)xa\lim_{x \to a} \frac{f(x) - f(a)}{x-a}f(a)f'(a) を定義し、f(a)f'(a)f(x)f(x)x=ax = a における微分係数(傾き)を与えます。しかし、これだけでは f(x)f(x) が極値を持つとは限りません。f(a)=0f'(a) = 0 であっても、x=ax=a が極値であるためには、f(x)f'(x) の符号が x=ax=a の前後で変化する必要があります。

3. 最終的な答え

* 与えられた数式は、f(x)f(x)x=ax=a で微分可能であれば、xax \to af(x)f(a)f(x) - f(a) は 0 に収束することを示している。
* そのためには、f(x)f(x)x=ax=a で微分可能であることと、limxaf(x)f(a)xa\lim_{x \to a} \frac{f(x) - f(a)}{x-a} が存在することが必要である。
* limxaf(x)f(a)xa=f(a)\lim_{x \to a} \frac{f(x) - f(a)}{x-a} = f'(a) は、f(a)f'(a) が存在することを示す。しかし、f(a)=0f'(a) = 0 であっても、必ずしも x=ax=a で極値を持つとは限らない。x=ax=a で極値を持つためには、f(x)f'(x) の符号が x=ax=a の前後で変化する必要がある。

「解析学」の関連問題

関数 $f(x) = x^2 + ax + b$ が与えられている。任意の1次式 $g(x)$ に対して $\int_{-1}^{1} f(x)g(x) \, dx = 0$ が常に成り立つように、定...

積分定積分関数多項式
2025/4/16

関数 $f(x) = x^2 + ax + b$ が与えられています。任意の1次式 $g(x)$ に対して、積分 $\int_{-1}^1 f(x)g(x)dx = 0$ が常に成り立つように、定数 ...

積分関数多項式定積分
2025/4/16

放物線 $y = x^2 - 2\sqrt{2}x + 4$ 上の点 $R(a, b)$ ($a > \sqrt{2}$) における接線と直線 $x=a$ のなす角を $\theta$ ($0 < \...

接線微分定点放物線
2025/4/16

放物線 $y = x^2 - 2\sqrt{2}x + 4$ 上の点 $R(a, b)$ ($a > \sqrt{2}$) における接線と直線 $x = a$ のなす角を $\theta$ ($0 <...

微分接線三角関数定点
2025/4/16

問題は、ベクトル関数 $A(t)$, $B(t)$ とスカラー関数 $k(t)$ に関して、次の2つの関係式が成り立つことを示すことです。 (7) $\frac{d}{dt}(kA) = \frac{...

ベクトル解析微分内積幾何学的解釈
2025/4/16

自然対数 $\ln(54027176)$ を計算する問題です。

自然対数対数
2025/4/16

$\sin \theta = \frac{3}{5}$ のとき、$\cos 2\theta$ の値を求めよ。

三角関数倍角の公式sincos
2025/4/16

与えられた関数 $f(x)$ の式は以下の2つです。 (a) $f(x) = 3x^2 + 2x + 4$ (b) $f(x) = 3\sqrt{x}$ この問題では、与えられた関数について特に何をす...

微分関数の微分多項式平方根
2025/4/16

次の5つの極限を求める問題です。 (1) $\lim_{x\to 1} \frac{x^2+2x-3}{x^3-5x^2+4}$ (2) $\lim_{x\to -2} \frac{\sqrt{x+6...

極限有理化三角関数因数分解
2025/4/16

与えられた5つの関数を微分する問題です。

微分関数の微分合成関数の微分三角関数対数関数
2025/4/16