関数 $y = \frac{bx + 1}{x - a}$ について、$a > 0, b > 0$ であり、定義域が $-a \le x \le 0$ のとき、値域が $-1 \le y \le 1$ である。このとき、定数 $a$ と $b$ の値を求めよ。

代数学分数関数定義域値域関数の最大最小微分単調減少
2025/4/19
以下に問題の解答を示します。

1. 問題の内容

関数 y=bx+1xay = \frac{bx + 1}{x - a} について、a>0,b>0a > 0, b > 0 であり、定義域が ax0-a \le x \le 0 のとき、値域が 1y1-1 \le y \le 1 である。このとき、定数 aabb の値を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、y=bx+1xay = \frac{bx+1}{x-a} を変形して、xx について解く。
y(xa)=bx+1y(x-a) = bx+1
yxay=bx+1yx - ay = bx + 1
yxbx=ay+1yx - bx = ay + 1
x(yb)=ay+1x(y-b) = ay+1
よって、
x=ay+1ybx = \frac{ay+1}{y-b}
ここで、定義域が ax0-a \le x \le 0 であることから、x=ax=-a のとき y=1y=-1、そして x=0x=0 のとき y=1y=1 であることが考えられる。
これらの条件を代入してみる。
(i) x=ax = -a のとき y=1y = -1 を代入すると、
a=a(1)+11b-a = \frac{a(-1) + 1}{-1 - b}
a(1b)=a+1-a(-1-b) = -a + 1
a+ab=a+1a + ab = -a + 1
2a+ab=12a + ab = 1
(ii) x=0x = 0 のとき y=1y = 1 を代入すると、
0=a(1)+11b0 = \frac{a(1) + 1}{1 - b}
0=a+10 = a + 1
よって、a=1a = -1 となるが、a>0a>0 の条件に反するので、これは誤り。
次に、x=0x=0 のとき y=1y = -1、そして x=ax = -a のとき y=1y = 1 となる場合を考える。
(i) x=0x = 0 のとき y=1y = -1 を代入すると、
0=a(1)+11b0 = \frac{a(-1) + 1}{-1 - b}
0=a+10 = -a + 1
a=1a = 1
(ii) x=ax = -a のとき y=1y = 1 を代入すると、
a=a(1)+11b-a = \frac{a(1) + 1}{1 - b}
a(1b)=a+1-a(1 - b) = a + 1
a=1a = 1 を代入して、
(1b)=1+1-(1-b) = 1+1
1+b=2-1+b = 2
b=3b = 3
よって、a=1,b=3a=1, b=3 を得る。
このとき、y=3x+1x1y = \frac{3x+1}{x-1} となる。x[1,0]x \in [-1, 0] のとき、yy の値域を調べる。
y=3(x1)(3x+1)(x1)2=4(x1)2<0y' = \frac{3(x-1) - (3x+1)}{(x-1)^2} = \frac{-4}{(x-1)^2} < 0
よって、単調減少関数であり、x=1x=-1 のとき y=3+111=22=1y = \frac{-3+1}{-1-1} = \frac{-2}{-2} = 1x=0x=0 のとき y=11=1y = \frac{1}{-1} = -1 となる。
確かに、y[1,1]y \in [-1, 1] を満たしている。

3. 最終的な答え

a=1a = 1
b=3b = 3

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