正方形ABCDがあり、辺ADの中点がEである。点Pは頂点Aを出発点とし、大小2つのサイコロの目の和の分だけ、正方形の辺上をB→C→D→A→B→...の順に進む。 (1) 点Pが点Eを通過するようなサイコロの目の出方は何通りあるか。 (2) 点Pが点Eをちょうど2回通過する確率を求めよ。

確率論・統計学確率サイコロ幾何学場合の数
2025/4/19

1. 問題の内容

正方形ABCDがあり、辺ADの中点がEである。点Pは頂点Aを出発点とし、大小2つのサイコロの目の和の分だけ、正方形の辺上をB→C→D→A→B→...の順に進む。
(1) 点Pが点Eを通過するようなサイコロの目の出方は何通りあるか。
(2) 点Pが点Eをちょうど2回通過する確率を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 点Pが点Eを通過するためには、点PはAからEまで移動すればよい。正方形ABCDの1辺の長さを ll とすると、AE=l/2AE = l/2 である。
点Pは反時計回りに移動するので、点Eに最初に到達するためには、移動距離が l/2l/2 となる必要がある。また、2回目に到達するためには l/2+4l=(9/2)ll/2 + 4l = (9/2)l、3回目は l/2+8l=(17/2)ll/2 + 8l = (17/2)l となる。
この問題ではサイコロの目の和は2以上12以下であるから、点Eに到達するのは、最初に到達する場合の距離 l/2l/2 のみである。
正方形ABCDの1辺の長さを2とすると、AEの長さは1となる。
サイコロの目の和が1になることはないので、点Eに最初に到達するためには、目の合計が5になる必要がある。なぜなら、AからB、BからC、CからDの長さがそれぞれ2であり、DからEの長さが1だから、点Pが点Eに到達するには、合計で2+2+2+1=72+2+2+1 = 7動く必要があり、1周してEに来るためには 2+2+2+2+1=92+2+2+2+1=9、2周してEに来るには、7+8=157+8=15動く必要がある。大きいサイコロと小さいサイコロの目の和が nn とすると、点Pが最初に点Eを通過するのは n=5n=5 のときである。
目の和が5になるのは、(1,4), (2,3), (3,2), (4,1) の4通りである。
次に、1周して点Eに来る場合、目の和が 5+4=95+4=9 になる。目の和が9になるのは、(3,6), (4,5), (5,4), (6,3) の4通りである。
2周して点Eに来る場合、目の和は 5+8=135+8=13 となるが、サイコロの目の和が最大で12であるため、これは不可能である。
したがって、点Eを通過するのは、目の和が5か9の場合である。
目の和が5になるのは4通り、目の和が9になるのは4通りなので、合計で8通りである。
点Eを通過するサイコロの目の出方は、目の和が5になる4通り、目の和が9になる4通り。合計で 4+4=84 + 4 = 8 通り。
(2) 2つのサイコロの目の出方は 6×6=366 \times 6 = 36 通りである。
点Pが点Eをちょうど2回通過するのは、1回目がEを通過し、2回目もEを通過する場合である。
1回目に点Eを通過する目の和は5または9である。それぞれの場合について考える。
・1回目が5の場合:次に点Eを通過するには、残りの目の和が4でなければならない(5+4=95+4=9)
・1回目が9の場合:次に点Eを通過するには、残りの目の和が5でなければならない(9+4=139+4=13 だが13はありえないので、一周してEに到着するわけではない。)
1回目が5である確率は 4/364/36。残り4だけ進む確率は5が4通りのため4/364/36
1回目が9である確率は 4/364/36。残り8だけ進む確率は、ありえないため、0/36=00/36 = 0
したがって、点Eをちょうど2回通過する確率は、4/36×4/36=16/1296=1/814/36 \times 4/36 = 16/1296 = 1/81

3. 最終的な答え

(1) 8通り
(2) 1/81

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