1回目に裏が出ているので、試行は 裏 から始まる。
最後に表が2回続いて終わるためには、試行は
(1) 裏, 表, 表
(2) 裏, (裏, 表)*, 表, 表
という形になる必要がある。ここで (裏, 表)* は、裏、表が0回以上繰り返されることを意味する。
an を、最初の裏が出てから、n 回の試行で最後に表表で終わる確率とする。 すると、求める確率は a2+a3+...=∑n=2∞anである。 まず、a2 は、裏, 表, 表 となる確率であるから、 a2=(1−p)p2 次に、a3 は、裏, 裏, 表, 表 または 裏, 表, 裏, 表, 表 となる確率であり、 裏, 裏, 表, 表 の確率は (1−p)2p2 裏, 表, 裏, 表, 表 は、 (1−p)p(1−p)p2 最初の裏の後に、 n−2 回の試行があり、その後表が2回続いて終了する。 この n−2 回の試行では、表表となってはいけない。 n−2 回の試行を「裏, 表」の繰り返しと「裏」で構成する。 このうち、「裏, 表」の繰り返しが k 回あるとすると、「裏」は n−2−2k 回となる。 例えば、n=4 のとき、裏、裏、表、裏、表、表というパターンがありうる。 ∑k=0⌊2n−2⌋(1−p)(p(1−p))k(1−p)n−2−2kp2 となる。 そこで、求める確率は
S=∑n=2∞an=∑n=2∞∑k=0⌊2n−2⌋(1−p)(p(1−p))k(1−p)n−2−2kp2 =(1−p)p2∑n=2∞∑k=0⌊2n−2⌋(p(1−p))k(1−p)n−2−2k k=0のとき、n=2から、(1−p)0=1 k=1のとき、n=4から、(p(1−p))1(1−p)0=p(1−p) k=2のとき、n=6から、(p(1−p))2(1−p)0=(p(1−p))2 ...
したがって、∑k=0∞(p(1−p))k=1−p(1−p)1 S=(1−p)p2+(1−p)2p2+(1−p)p(1−p)p2+... =(1−p)p2∑k=0∞(1−p)2k S=(1−p)p2∑n=0∞(1−p+p21−p)n S=1−(1−p)(1−p)p2 S=p2+p3+... 答えは、a2+∑n=3∞(1−p)p[(1−p)+p]np $S= \frac{p^2}{2-p}