関数 $f(x) = xe^{-2x}$ ($x \ge 0$) の極値を求め、増減表を作成する。

解析学極値微分増減表指数関数
2025/4/20

1. 問題の内容

関数 f(x)=xe2xf(x) = xe^{-2x} (x0x \ge 0) の極値を求め、増減表を作成する。

2. 解き方の手順

まず、与えられた関数を微分します。積の微分公式 (uv)=uv+uv (uv)' = u'v + uv' を用います。
f(x)=xe2xf(x) = xe^{-2x}なので、
f(x)=(x)e2x+x(e2x)f'(x) = (x)'e^{-2x} + x(e^{-2x})'
xxの微分は1なので、(x)=1(x)' = 1です。
e2xe^{-2x}の微分は、合成関数の微分を用いると、(e2x)=2e2x(e^{-2x})' = -2e^{-2x}となります。
したがって、
f(x)=e2x+x(2e2x)f'(x) = e^{-2x} + x(-2e^{-2x})
f(x)=e2x2xe2xf'(x) = e^{-2x} - 2xe^{-2x}
e2xe^{-2x}でくくると、
f(x)=(12x)e2xf'(x) = (1-2x)e^{-2x}
次に、f(x)=0f'(x) = 0となるxxを求めます。
(12x)e2x=0(1-2x)e^{-2x} = 0
e2xe^{-2x}は常に正なので、12x=01-2x = 0となるxxを求めます。
12x=01 - 2x = 0
2x=12x = 1
x=12x = \frac{1}{2}
次に、増減表を作成します。x0x \ge 0であることに注意します。
| x | 0 | ... | 1/2 | ... |
|---------|---------|----------|---------|----------|
| f'(x) | 1 | + | 0 | - |
| f(x) | 0 | 増加 | 極大値 | 減少 |
x=0x = 0のとき、f(0)=(120)e20=1>0f'(0) = (1-2*0)e^{-2*0} = 1 > 0なので、0<x<120 < x < \frac{1}{2}のとき、f(x)>0f'(x) > 0となります。
x>12x > \frac{1}{2}のとき、f(x)<0f'(x) < 0となります。
x=12x = \frac{1}{2}のとき、f(12)=12e2(12)=12e1=12ef(\frac{1}{2}) = \frac{1}{2}e^{-2(\frac{1}{2})} = \frac{1}{2}e^{-1} = \frac{1}{2e}
したがって、x=12x = \frac{1}{2}のとき、極大値をとり、極大値は12e\frac{1}{2e}です。
x=0x=0のとき、f(0)=0f(0)=0です。

3. 最終的な答え

x=12x = \frac{1}{2}のとき極大値12e\frac{1}{2e}をとる。

「解析学」の関連問題

次の2つの関数のグラフを描く問題です。 (1) $y = 10 \sin t$ (2) $y = 5 \sin 2t$ ここで、$y$ は電圧(V), $t$ は時間(s)を表します。

三角関数グラフサイン波振幅周期
2025/4/20

関数 $f(\theta) = \sin 2\theta + 2(\sin \theta + \cos \theta) - 1$ を考える。ただし、$0 \le \theta < 2\pi$ とする。...

三角関数最大値最小値関数の合成
2025/4/20

$\sin \theta + \sqrt{3} \cos \theta + 1 = 0$ を満たす$\theta$を求める。

三角関数三角関数の合成方程式
2025/4/20

$y = 2a\cos\theta + 2 - \sin^2\theta$ の $-\frac{\pi}{2} \le \theta \le \frac{\pi}{2}$ における最大値を $a$ の...

三角関数最大値二次関数場合分け
2025/4/20

与えられた式 $\sin \theta + \sqrt{3} \cos \theta$ を $r \sin(\theta + \alpha)$ の形に変形しなさい。ただし、$r > 0$ かつ $-\...

三角関数三角関数の合成sincos加法定理
2025/4/20

与えられた二つの関数のグラフを描画する問題です。 (1) $y = 10 \sin t$ (2) $y = 5 \sin 2t$ ただし、$y$は電圧(V)、$t$は時間(s)を表します。

三角関数正弦波グラフ周期振幅
2025/4/20

関数 $f(x) = x^3 - 2x^2 - 3x + 4$ について、曲線 $y = f(x)$ 上の点 $(-1, 4)$ における接線の方程式を $y = g(x)$ とするとき、以下の問いに...

微分接線三次関数方程式
2025/4/20

関数の定義域が $x \geq 0$ であり、導関数 $f'(x)$ が $f'(x) = 2x - \frac{4}{2\sqrt{x}}$ で与えられているとき、増減表を作成する問題です。

導関数増減表極値関数の増減
2025/4/20

関数 $f(x) = x^2 - 4\sqrt{x}$ の極値を求める問題です。ただし、$x \geq 0$ であり、導関数 $f'(x)$ を利用して増減表を作成し、極値を求めます。特に、$f'(x...

極値関数の微分増減表導関数
2025/4/20

関数 $f(x) = x^2 + 3x + 2$ について、区間 $[-1, 2]$ で平均値の定理を満たす定数 $c$ の値を求める。

平均値の定理微分関数
2025/4/20