定数 $a$ が与えられたとき、放物線 $y = x^2 + a$ と関数 $y = 4|x-1| - 3$ のグラフの共有点の個数を求める。

代数学放物線絶対値連立方程式判別式共有点
2025/4/21

1. 問題の内容

定数 aa が与えられたとき、放物線 y=x2+ay = x^2 + a と関数 y=4x13y = 4|x-1| - 3 のグラフの共有点の個数を求める。

2. 解き方の手順

まず、y=4x13y = 4|x-1| - 3 の絶対値を外す。
x1x \geq 1 のとき、 x1=x1|x-1| = x-1 なので、 y=4(x1)3=4x43=4x7y = 4(x-1) - 3 = 4x - 4 - 3 = 4x - 7
x<1x < 1 のとき、 x1=(x1)=1x|x-1| = -(x-1) = 1 - x なので、 y=4(1x)3=44x3=4x+1y = 4(1-x) - 3 = 4 - 4x - 3 = -4x + 1
共有点の個数は、連立方程式
y=x2+ay = x^2 + a
y=4x13y = 4|x-1| - 3
の実数解の個数に等しい。
場合分けして考える。
(i) x1x \geq 1 のとき
x2+a=4x7x^2 + a = 4x - 7
x24x+(7+a)=0x^2 - 4x + (7+a) = 0
判別式 D1=(4)24(7+a)=16284a=124aD_1 = (-4)^2 - 4(7+a) = 16 - 28 - 4a = -12 - 4a
D1>0D_1 > 0 のとき、124a>0-12 - 4a > 0 より a<3a < -3 であり、2つの実数解を持つ。
D1=0D_1 = 0 のとき、124a=0-12 - 4a = 0 より a=3a = -3 であり、1つの実数解を持つ。
D1<0D_1 < 0 のとき、124a<0-12 - 4a < 0 より a>3a > -3 であり、実数解を持たない。
x=4±124a2=2±3ax = \frac{4 \pm \sqrt{-12-4a}}{2} = 2 \pm \sqrt{-3-a}
x1x \geq 1 なので、x=2±3a1x = 2 \pm \sqrt{-3-a} \geq 1 を満たす解を持つ必要がある。
a<3a < -3 のとき、23a12 - \sqrt{-3-a} \geq 1 つまり 13a1 \geq \sqrt{-3-a} より 13a1 \geq -3 - a よって a4a \geq -4
a=3a = -3 のとき、x=21x = 2 \geq 1 なので、1つの解を持つ。
x=2±3ax = 2 \pm \sqrt{-3-a}x1x \geq 1 を満たすかどうかを調べる。
a<4a < -4 のとき、 23a<12 - \sqrt{-3-a} < 1 となるため、x1x \geq 1 を満たす解は一つのみである。
(ii) x<1x < 1 のとき
x2+a=4x+1x^2 + a = -4x + 1
x2+4x+(a1)=0x^2 + 4x + (a - 1) = 0
判別式 D2=424(a1)=164a+4=204aD_2 = 4^2 - 4(a-1) = 16 - 4a + 4 = 20 - 4a
D2>0D_2 > 0 のとき、204a>020 - 4a > 0 より a<5a < 5 であり、2つの実数解を持つ。
D2=0D_2 = 0 のとき、204a=020 - 4a = 0 より a=5a = 5 であり、1つの実数解を持つ。
D2<0D_2 < 0 のとき、204a<020 - 4a < 0 より a>5a > 5 であり、実数解を持たない。
x=4±204a2=2±5ax = \frac{-4 \pm \sqrt{20-4a}}{2} = -2 \pm \sqrt{5-a}
x<1x < 1 なので、x=2±5a<1x = -2 \pm \sqrt{5-a} < 1 を満たす解を持つ必要がある。
a<5a < 5 のとき、 2+5a<1-2 + \sqrt{5-a} < 1 つまり 5a<3\sqrt{5-a} < 3 より 5a<95-a < 9 よって a>4a > -4
a=5a = 5 のとき、x=2<1x = -2 < 1 なので、1つの解を持つ。
x=2±5ax = -2 \pm \sqrt{5-a}x<1x < 1 を満たすかどうかを調べる。
a>5a > 5 のとき、実数解はない。
まとめ
a<4a < -4 のとき、(i) より1個、(ii) より2個なので、合計3個
a=4a = -4 のとき、(i) より1個、(ii) より1個なので、合計2個
4<a<3-4 < a < -3 のとき、(i) より1個、(ii) より2個なので、合計3個
a=3a = -3 のとき、(i) より1個、(ii) より2個なので、合計3個
3<a<5-3 < a < 5 のとき、(i) より0個、(ii) より2個なので、合計2個
a=5a = 5 のとき、(i) より0個、(ii) より1個なので、合計1個
a>5a > 5 のとき、(i) より0個、(ii) より0個なので、合計0個

3. 最終的な答え

a<4a < -4 のとき、3個
a=4a = -4 のとき、2個
4<a<3-4 < a < -3 のとき、3個
a=3a = -3 のとき、3個
3<a<5-3 < a < 5 のとき、2個
a=5a = 5 のとき、1個
a>5a > 5 のとき、0個

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