関数 $y = \sin^2\theta + \sqrt{2}\cos\theta + 1$ の $-\frac{\pi}{2} \le \theta \le \frac{\pi}{2}$ における最大値と最小値、およびそのときの $\theta$ の値を求めよ。

解析学三角関数最大値最小値関数の最大最小置換積分平方完成
2025/3/16

1. 問題の内容

関数 y=sin2θ+2cosθ+1y = \sin^2\theta + \sqrt{2}\cos\theta + 1π2θπ2-\frac{\pi}{2} \le \theta \le \frac{\pi}{2} における最大値と最小値、およびそのときの θ\theta の値を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、sin2θ\sin^2\thetacosθ\cos\theta を用いて表します。sin2θ+cos2θ=1\sin^2\theta + \cos^2\theta = 1 より、sin2θ=1cos2θ\sin^2\theta = 1 - \cos^2\theta であるから、与えられた関数は
y=1cos2θ+2cosθ+1=cos2θ+2cosθ+2y = 1 - \cos^2\theta + \sqrt{2}\cos\theta + 1 = -\cos^2\theta + \sqrt{2}\cos\theta + 2
と書き換えられます。
次に、t=cosθt = \cos\theta と置きます。π2θπ2-\frac{\pi}{2} \le \theta \le \frac{\pi}{2} より、0cosθ10 \le \cos\theta \le 1 となるので、0t10 \le t \le 1 です。
したがって、関数は y=t2+2t+2y = -t^2 + \sqrt{2}t + 2 となります。これを平方完成すると
y=(t22t)+2=(t22)2+12+2=(t22)2+52y = -(t^2 - \sqrt{2}t) + 2 = -\left(t - \frac{\sqrt{2}}{2}\right)^2 + \frac{1}{2} + 2 = -\left(t - \frac{\sqrt{2}}{2}\right)^2 + \frac{5}{2}
となります。
0t10 \le t \le 1 の範囲で yy の最大値と最小値を求めます。
t=22t = \frac{\sqrt{2}}{2} のとき、θ=±π4\theta = \pm \frac{\pi}{4} であり、yy は最大値 52\frac{5}{2} を取ります。
t=0t = 0 のとき、θ=±π2\theta = \pm \frac{\pi}{2} であり、y=2y = 2 となります。
t=1t = 1 のとき、θ=0\theta = 0 であり、y=1+2+2=2+1y = -1 + \sqrt{2} + 2 = \sqrt{2} + 1 となります。2+1=2.414...\sqrt{2} + 1 = 2.414... なので、t=0t=0 の方が小さいです。
したがって、
t=22t = \frac{\sqrt{2}}{2} のとき、θ=±π4\theta = \pm \frac{\pi}{4} であり、yy は最大値 52\frac{5}{2} を取ります。
t=0t = 0 のとき、θ=±π2\theta = \pm \frac{\pi}{2} であり、yy は最小値 22 を取ります。

3. 最終的な答え

最大値: 52\frac{5}{2} (θ=±π4\theta = \pm \frac{\pi}{4} のとき)
最小値: 22 (θ=±π2\theta = \pm \frac{\pi}{2} のとき)

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