$a, b, p$ は定数で、$a \ne 0$ とする。2次関数 $y=ax^2 + 12x - b$ のグラフを点 $(0, 4)$ に関して対称移動し、さらに、$x$ 軸方向に $p$, $y$ 軸方向に $-2$ だけ平行移動すると、2次関数 $y=3x^2 + 6x + 1$ のグラフに重なる。このとき、$a, b, p$ の値を求める。

代数学二次関数グラフの移動点対称移動平行移動連立方程式
2025/4/21

1. 問題の内容

a,b,pa, b, p は定数で、a0a \ne 0 とする。2次関数 y=ax2+12xby=ax^2 + 12x - b のグラフを点 (0,4)(0, 4) に関して対称移動し、さらに、xx 軸方向に pp, yy 軸方向に 2-2 だけ平行移動すると、2次関数 y=3x2+6x+1y=3x^2 + 6x + 1 のグラフに重なる。このとき、a,b,pa, b, p の値を求める。

2. 解き方の手順

まず、y=ax2+12xby=ax^2 + 12x - b を点 (0,4)(0, 4) に関して対称移動させる。
点対称移動後のグラフの式を yy' とする。点 (x,y)(x, y) が点 (0,4)(0, 4) に関して点対称な点を (x,y)(x', y') とすると、
x=xx' = -x
y=8yy' = 8 - y
よって、x=xx = -x'y=8yy = 8 - y' であるから、
8y=a(x)2+12(x)b8 - y' = a(-x')^2 + 12(-x') - b
8y=ax212xb8 - y' = ax'^2 - 12x' - b
y=ax2+12x+8+by' = -ax'^2 + 12x' + 8 + b
次に、このグラフを xx 軸方向に pp, yy 軸方向に 2-2 だけ平行移動させる。
平行移動後のグラフの式を yy'' とする。
y=a(xp)2+12(xp)+8+b2y'' = -a(x'' - p)^2 + 12(x'' - p) + 8 + b - 2
y=a(x22px+p2)+12x12p+6+by'' = -a(x''^2 - 2px'' + p^2) + 12x'' - 12p + 6 + b
y=ax2+(2ap+12)xap212p+6+by'' = -ax''^2 + (2ap + 12)x'' - ap^2 - 12p + 6 + b
これが y=3x2+6x+1y=3x^2 + 6x + 1 と一致するので、
a=3-a = 3
2ap+12=62ap + 12 = 6
ap212p+6+b=1-ap^2 - 12p + 6 + b = 1
これらの式を解く。
まず、a=3-a = 3 より a=3a = -3
次に、2ap+12=62ap + 12 = 6a=3a = -3 を代入すると、
6p+12=6-6p + 12 = 6
6p=6-6p = -6
p=1p = 1
最後に、ap212p+6+b=1-ap^2 - 12p + 6 + b = 1a=3a = -3, p=1p = 1 を代入すると、
(3)(1)212(1)+6+b=1-(-3)(1)^2 - 12(1) + 6 + b = 1
312+6+b=13 - 12 + 6 + b = 1
3+b=1-3 + b = 1
b=4b = 4
したがって、a=3a = -3, b=4b = 4, p=1p = 1

3. 最終的な答え

a=3a = -3, b=4b = 4, p=1p = 1

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