全体集合 $U$ が10以下の自然数全体であるとき、部分集合 $A = \{2, 3, n^2 - 3n + 8\}$ と $B = \{1, n+1, 2n+2, n^3+2\}$ が与えられています。$A \cap B = \{3, 6\}$ となるような自然数 $n$ を求め、そのときの $A \cup B$ と $\overline{A} \cap B$ を求める問題です。

代数学集合集合演算連立方程式論理
2025/4/21

1. 問題の内容

全体集合 UU が10以下の自然数全体であるとき、部分集合 A={2,3,n23n+8}A = \{2, 3, n^2 - 3n + 8\}B={1,n+1,2n+2,n3+2}B = \{1, n+1, 2n+2, n^3+2\} が与えられています。AB={3,6}A \cap B = \{3, 6\} となるような自然数 nn を求め、そのときの ABA \cup BAB\overline{A} \cap B を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、AB={3,6}A \cap B = \{3, 6\} より、集合 AABB はともに3と6を含みます。
AA2,3,n23n+82, 3, n^2-3n+8 を含むので、n23n+8n^2 - 3n + 8 が 6 に等しい可能性があります。
n23n+8=6n^2 - 3n + 8 = 6 を解くと、
n23n+2=0n^2 - 3n + 2 = 0
(n1)(n2)=0(n-1)(n-2) = 0
n=1,2n = 1, 2
n=1n=1 のとき、A={2,3,123(1)+8}={2,3,6}A = \{2, 3, 1^2 - 3(1) + 8\} = \{2, 3, 6\} であり、B={1,1+1,2(1)+2,13+2}={1,2,4,3}B = \{1, 1+1, 2(1)+2, 1^3+2\} = \{1, 2, 4, 3\} です。このとき、AB={2,3}A \cap B = \{2, 3\} となり、AB={3,6}A \cap B = \{3, 6\} に矛盾します。
n=2n=2 のとき、A={2,3,223(2)+8}={2,3,6}A = \{2, 3, 2^2 - 3(2) + 8\} = \{2, 3, 6\} であり、B={1,2+1,2(2)+2,23+2}={1,3,6,10}B = \{1, 2+1, 2(2)+2, 2^3+2\} = \{1, 3, 6, 10\} です。このとき、AB={3,6}A \cap B = \{3, 6\} となり、条件を満たします。したがって、n=2n=2 です。
n=2n=2 のとき、A={2,3,6}A = \{2, 3, 6\} であり、B={1,3,6,10}B = \{1, 3, 6, 10\} です。
AB={1,2,3,6,10}A \cup B = \{1, 2, 3, 6, 10\} となります。
全体集合 UU は 10 以下の自然数なので、U={1,2,3,4,5,6,7,8,9,10}U = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10\} です。
A={2,3,6}A = \{2, 3, 6\} なので、A の補集合 A=UA={1,4,5,7,8,9,10}\overline{A} = U - A = \{1, 4, 5, 7, 8, 9, 10\} です。
AB={1,3,6,10}{1,4,5,7,8,9,10}={1,10}\overline{A} \cap B = \{1, 3, 6, 10\} \cap \{1, 4, 5, 7, 8, 9, 10\} = \{1, 10\} となります。

3. 最終的な答え

n=2n = 2
AB={1,2,3,6,10}A \cup B = \{1, 2, 3, 6, 10\}
AB={1,10}\overline{A} \cap B = \{1, 10\}

「代数学」の関連問題

(1) $(x^2 + 1)^2$ を展開する。 (2) (1)の結果を利用して、$x^4 + x^2 + 1$ を因数分解する。

展開因数分解二次式二乗の差
2025/4/21

$a = \sqrt{5} - 2$ のとき、$a^2 + 4a$ の値を求めよ。

式の計算平方根展開
2025/4/21

$x = \sqrt{6} - 5$ のとき、$x^2 + 10x + 25$ の値を求めよ。

因数分解式の計算平方根
2025/4/21

$x = \frac{\sqrt{7} - \sqrt{3}}{2}$、 $y = \frac{\sqrt{7} + \sqrt{3}}{2}$ のとき、$x^2 - y^2$ の値を求める問題です。

式の計算因数分解平方根
2025/4/21

与えられた4つの式をそれぞれ因数分解する問題です。 (1) $2ax^2 - 8a$ (2) $ax^2 + by^2 - ay^2 - bx^2$ (3) $(x-4)(3x+1) + 10$ (4...

因数分解多項式
2025/4/21

与えられた式 $(x-y)(x+y)(x^2+y^2)$ を展開し、簡単にしてください。

展開因数分解多項式和と差の積
2025/4/21

2次方程式 $x^2 - 22x - 7 = 0$ の解を $x = a + \sqrt{b}$ と表すとき、$b$ の値を求める。

二次方程式解の公式平方根根号の計算
2025/4/21

問題は、式 $(2a-3)^2(2a+3)^2$ を展開し、それを7倍する、つまり $7(2a-3)^2(2a+3)^2$ を計算することです。

展開多項式因数分解代数
2025/4/21

与えられた9つの式を展開する問題です。

展開多項式因数分解公式
2025/4/21

$y$ は $x$ に比例し、$x = \frac{3}{2}$ のとき $y = 9$ である。$x = 4$ のときの $y$ の値を求めよ。

比例一次関数方程式
2025/4/21