三角形ABCの内部の点Pについて、$2\vec{AP} + 2\vec{BP} + 3\vec{CP} = \vec{0}$ が成り立つとする。 (1) このとき、$\vec{AP}$ を $\vec{AB}, \vec{AC}$ を用いて表す。 (2) また、直線CPと直線ABとの交点をQとして、$\vec{AQ} = k\vec{AB}$とするとき、kの値を求める。

幾何学ベクトル三角形位置ベクトル線分の内分平面ベクトル
2025/3/17

1. 問題の内容

三角形ABCの内部の点Pについて、2AP+2BP+3CP=02\vec{AP} + 2\vec{BP} + 3\vec{CP} = \vec{0} が成り立つとする。
(1) このとき、AP\vec{AP}AB,AC\vec{AB}, \vec{AC} を用いて表す。
(2) また、直線CPと直線ABとの交点をQとして、AQ=kAB\vec{AQ} = k\vec{AB}とするとき、kの値を求める。

2. 解き方の手順

(1) AP\vec{AP}AB,AC\vec{AB}, \vec{AC} を用いて表す。
与えられた条件 2AP+2BP+3CP=02\vec{AP} + 2\vec{BP} + 3\vec{CP} = \vec{0} を変形する。
BP=APAB\vec{BP} = \vec{AP} - \vec{AB}
CP=APAC\vec{CP} = \vec{AP} - \vec{AC}
を代入すると、
2AP+2(APAB)+3(APAC)=02\vec{AP} + 2(\vec{AP} - \vec{AB}) + 3(\vec{AP} - \vec{AC}) = \vec{0}
2AP+2AP2AB+3AP3AC=02\vec{AP} + 2\vec{AP} - 2\vec{AB} + 3\vec{AP} - 3\vec{AC} = \vec{0}
7AP=2AB+3AC7\vec{AP} = 2\vec{AB} + 3\vec{AC}
AP=27AB+37AC\vec{AP} = \frac{2}{7}\vec{AB} + \frac{3}{7}\vec{AC}
(2) kの値を求める。
点Qは直線CP上にあるので、ある実数 ss を用いて
AQ=(1s)AC+sAP\vec{AQ} = (1-s)\vec{AC} + s\vec{AP}
と表せる。
AP=27AB+37AC\vec{AP} = \frac{2}{7}\vec{AB} + \frac{3}{7}\vec{AC} を代入すると、
AQ=(1s)AC+s(27AB+37AC)\vec{AQ} = (1-s)\vec{AC} + s(\frac{2}{7}\vec{AB} + \frac{3}{7}\vec{AC})
AQ=(1s)AC+2s7AB+3s7AC\vec{AQ} = (1-s)\vec{AC} + \frac{2s}{7}\vec{AB} + \frac{3s}{7}\vec{AC}
AQ=2s7AB+(1s+3s7)AC\vec{AQ} = \frac{2s}{7}\vec{AB} + (1-s + \frac{3s}{7})\vec{AC}
AQ=2s7AB+(14s7)AC\vec{AQ} = \frac{2s}{7}\vec{AB} + (1 - \frac{4s}{7})\vec{AC}
AQ=kAB\vec{AQ} = k\vec{AB} であるから、
14s7=01 - \frac{4s}{7} = 0
4s7=1\frac{4s}{7} = 1
s=74s = \frac{7}{4}
k=2s7=27×74=12k = \frac{2s}{7} = \frac{2}{7} \times \frac{7}{4} = \frac{1}{2}

3. 最終的な答え

(1) AP=27AB+37AC\vec{AP} = \frac{2}{7}\vec{AB} + \frac{3}{7}\vec{AC}
(2) k=12k = \frac{1}{2}

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