不等式 $|a| + 2|b| \ge |a + 2b|$ を証明し、等号が成り立つときを調べる問題です。

代数学不等式絶対値証明
2025/4/23

1. 問題の内容

不等式 a+2ba+2b|a| + 2|b| \ge |a + 2b| を証明し、等号が成り立つときを調べる問題です。

2. 解き方の手順

まず、両辺が0以上であることに注意して、両辺を2乗したものを考えます。
(a+2b)2=a2+4ab+4b2=a2+4ab+4b2|a| + 2|b|)^2 = |a|^2 + 4|a||b| + 4|b|^2 = a^2 + 4|ab| + 4b^2
(a+2b)2=(a+2b)2=a2+4ab+4b2|a + 2b|)^2 = (a + 2b)^2 = a^2 + 4ab + 4b^2
不等式 a+2ba+2b|a| + 2|b| \ge |a + 2b| を示すには、(a+2b)2(a+2b)2 (|a| + 2|b|)^2 \ge (|a + 2b|)^2 を示せば十分です。
つまり、a2+4ab+4b2a2+4ab+4b2a^2 + 4|ab| + 4b^2 \ge a^2 + 4ab + 4b^2 を示す必要があります。
両辺からa2+4b2a^2 + 4b^2 を引くと、4ab4ab4|ab| \ge 4ab となります。
これは、abab|ab| \ge ab と同値です。
abab|ab| \ge ab は常に成り立ちます。なぜなら、ababが正または0の場合、ab=ab|ab| = abとなり、ababが負の場合、ab=ab>ab|ab| = -ab > ab となるからです。
したがって、a+2ba+2b|a| + 2|b| \ge |a + 2b| は証明されました。
次に、等号が成り立つ場合を調べます。
等号が成り立つのは、ab=ab|ab| = abのときです。
これは、ab0ab \ge 0 のときです。
したがって、a0a \ge 0 かつ b0b \ge 0、または、a0a \le 0 かつ b0b \le 0のとき、または、a=0a=0またはb=0b=0のとき等号が成立します。

3. 最終的な答え

不等式 a+2ba+2b|a| + 2|b| \ge |a + 2b| は証明された。
等号が成り立つのは、ab0ab \ge 0のときである。つまり、a0a \ge 0 かつ b0b \ge 0、または、a0a \le 0 かつ b0b \le 0のとき、または、a=0a=0またはb=0b=0のとき。

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