X, Y, Z の3人がサイコロを1回ずつ振りました。XとYの目の和はZの目と等しく、YとZの目の和はXの目の4倍です。このとき、3人が出した目の和を求めます。

代数学連立方程式整数解数論サイコロ
2025/4/24

1. 問題の内容

X, Y, Z の3人がサイコロを1回ずつ振りました。XとYの目の和はZの目と等しく、YとZの目の和はXの目の4倍です。このとき、3人が出した目の和を求めます。

2. 解き方の手順

X, Y, Z がそれぞれ出した目を x,y,zx, y, z とします。問題文より、以下の2つの式が成り立ちます。
x+y=zx + y = z (1)
y+z=4xy + z = 4x (2)
(2)式に(1)式を代入して、zzを消去します。
y+(x+y)=4xy + (x + y) = 4x
x+2y=4xx + 2y = 4x
2y=3x2y = 3x
y=32xy = \frac{3}{2}x (3)
(3)式を(1)式に代入して、yyを消去します。
x+32x=zx + \frac{3}{2}x = z
52x=z\frac{5}{2}x = z (4)
3人の目の和は x+y+zx + y + z です。これに(3)式と(4)式を代入して、yyzzを消去します。
x+y+z=x+32x+52xx + y + z = x + \frac{3}{2}x + \frac{5}{2}x
=x+82x= x + \frac{8}{2}x
=x+4x= x + 4x
=5x= 5x
ここで、x,y,zx, y, z はサイコロの目なので、1以上6以下の整数です。
y=32xy = \frac{3}{2}x より、xx は偶数でなければなりません。
z=52xz = \frac{5}{2}x より、xx は偶数でなければなりません。
したがって、xx は 2, 4, 6 のいずれかです。
- x=2x = 2 のとき、y=32×2=3y = \frac{3}{2} \times 2 = 3z=52×2=5z = \frac{5}{2} \times 2 = 5。このとき、x,y,zx, y, z は全て1以上6以下の整数なので、条件を満たします。
3人の目の和は、5x=5×2=105x = 5 \times 2 = 10 となります。
- x=4x = 4 のとき、y=32×4=6y = \frac{3}{2} \times 4 = 6z=52×4=10z = \frac{5}{2} \times 4 = 10zz が 6 より大きいので不適です。
- x=6x = 6 のとき、y=32×6=9y = \frac{3}{2} \times 6 = 9z=52×6=15z = \frac{5}{2} \times 6 = 15y,zy, z が 6 より大きいので不適です。
したがって、x=2,y=3,z=5x = 2, y = 3, z = 5 のときのみ条件を満たし、3人の目の和は10となります。

3. 最終的な答え

10

「代数学」の関連問題

現在、母親は53歳、子供は27歳です。母親の年齢が子供の年齢の3倍だったのは何年前でしょうか?

方程式文章問題一次方程式
2025/4/24

$a, b$ は実数であるとき、3次方程式 $x^3 + ax^2 + bx + 5 = 0$ が $2+i$ を解に持つ。定数 $a, b$ の値と、他の解を求めよ。

三次方程式複素数解と係数の関係
2025/4/24

$x^2 - 9 < 0$ を満たすすべての $x$ が、$x^2 - 2kx + k^2 - 16 < 0$ を満たすとき、$k$ の値の範囲を求める問題です。

不等式二次不等式解の範囲絶対値
2025/4/24

整式 $6x^4 + 5x^3 - 7x^2 + 2x - 1$ を以下の整式で割ったときの商と余りを求める問題です。 (1) $x+1$ (2) $x^2+2x+1$ (3) $2x^3+1$

多項式割り算因数分解組み立て除法
2025/4/24

次の方程式を解きます。 (1) $8x^3 - 1 = 0$ (2) $2x^4 + x^2 - 6 = 0$ (3) $x(x+1)(x+2) = 2 \cdot 3 \cdot 4$ (4) $(...

方程式因数分解三次方程式四次方程式解の公式複素数
2025/4/24

写真に写っている数学の問題は次の2つです。 (3) $x+1[x+2]-2\cdot3\cdot4$ (4) $[(x^2-x)^2 - 8(x^2-x)]+12 = 0$

二次方程式因数分解式の展開
2025/4/24

複素数 $\alpha$, $\beta$ についての等式 $\frac{1}{\alpha} + \frac{1}{\beta} = \overline{\alpha} + \overline{\b...

複素数複素平面絶対値極形式
2025/4/24

次の複素数の計算問題を解きます。 (1) $(1+\sqrt{-2})(3-\sqrt{-8})$ (2) $(1-i)^3$ (3) $\frac{1}{1+i} + \frac{1}{1-2i}$

複素数複素数の計算
2025/4/24

問題は、以下の2つの部分から構成されています。 (1) $x = -1 + \sqrt{2}i$ のとき、$x^2 + 2x + 3 = 0$ であることを示しなさい。 (2) (1)の結果を用いて、...

複素数多項式式の計算代入
2025/4/24

与えられた式 $x^2 + (2y - 1)x + y(y - 1)$ を因数分解する問題です。

因数分解二次式多項式
2025/4/24