全体集合Uの要素の個数が100個、部分集合Aの要素の個数が83個、部分集合Bの要素の個数が71個である。このとき、以下の値を求める問題。 * AとBの両方に属する要素の個数の最小値と最大値 * Aに属するがBに属さない要素の個数の最小値 * Aに属するがBに属さない要素の個数がある値のときの、Bに属するがAに属さない要素の個数。ただし、Aに属さない要素の個数は7個。

離散数学集合要素の個数ベン図
2025/4/29

1. 問題の内容

全体集合Uの要素の個数が100個、部分集合Aの要素の個数が83個、部分集合Bの要素の個数が71個である。このとき、以下の値を求める問題。
* AとBの両方に属する要素の個数の最小値と最大値
* Aに属するがBに属さない要素の個数の最小値
* Aに属するがBに属さない要素の個数がある値のときの、Bに属するがAに属さない要素の個数。ただし、Aに属さない要素の個数は7個。

2. 解き方の手順

(1) AとBの両方に属する要素の個数(ABA \cap B)について:
* 最小値:n(AB)=n(A)+n(B)n(AB)n(A \cup B) = n(A) + n(B) - n(A \cap B)より、n(AB)=n(A)+n(B)n(AB)n(A \cap B) = n(A) + n(B) - n(A \cup B)n(AB)n(A \cup B)は最大で全体集合Uの要素の個数である100なので、n(AB)n(A \cap B)の最小値は83+71100=5483 + 71 - 100 = 54
* 最大値:ABA \cap BはAとBの部分集合なので、n(AB)n(A \cap B)n(A)=83n(A)=83n(B)=71n(B)=71より小さい方、つまり71を超えない。したがって、最大値は71。
(2) Aに属するがBに属さない要素の個数(ABA \cap \overline{B})について:
* 最小値:n(AB)=n(A)n(AB)n(A \cap \overline{B}) = n(A) - n(A \cap B)n(AB)n(A \cap B)の最大値は71なので、n(AB)n(A \cap \overline{B})の最小値は8371=1283 - 71 = 12
(3) Aに属するがBに属さない要素の個数がある値のときの、Bに属するがAに属さない要素の個数(AB\overline{A} \cap B)について:
* Aに属さない要素の個数が7個であるとき、n(A)=7n(\overline{A}) = 7。したがって、n(A)=1007=93n(A) = 100 - 7 = 93となる。しかし、n(A)=83n(A) = 83という条件があるので、これは矛盾する。
問題文を再度確認すると、「また、Aに属するがBに属さない要素の個数が個のときは、Bに属するがAに属さない要素の個数は7個」である。
n(AB)=7n(A \cap \overline{B})=7のとき、n(AB)n(\overline{A} \cap B)を求める。
n(AB)=n(A)+n(B)n(AB)n(A \cup B) = n(A) + n(B) - n(A \cap B)で、n(AB)=n(A)n(AB)=837=76n(A \cap B) = n(A) - n(A \cap \overline{B}) = 83 - 7 = 76
n(AB)=83+7176=78n(A \cup B) = 83 + 71 - 76 = 78
n(AB)=n(B)n(AB)=71(837)=7176=5n(\overline{A} \cap B) = n(B) - n(A \cap B) = 71 - (83-7) = 71 - 76 = -5。 これはありえない。
Aに属さない要素の個数が7個、つまりn(A)=7n(\overline{A})=7のとき、U=AAU=A\cup \overline{A}だから、n(U)=n(A)+n(A)n(U) = n(A)+n(\overline{A})より、100=83+n(A)100 = 83+n(\overline{A})からn(A)=17n(\overline{A})=17である。問題文の「Aに属さない要素の個数は7個」は誤りである。したがって、Aに属するがBに属さない要素の個数が7個という条件の下で計算する。
n(AB)=n(A)+n(B)n(AB)n(A \cup B)=n(A)+n(B)-n(A \cap B)
n(AB)=n(A)n(AB)=837=76n(A \cap B)=n(A)-n(A \cap \overline{B})=83-7=76
n(AB)=n(B)n(AB)=7176=5n(\overline{A} \cap B) = n(B)-n(A\cap B)=71-76=-5 これは矛盾。
U=ABABU = A\cup B \cup \overline{A\cup B}なので、n(U)=n(AB)+n(AB)n(U) = n(A \cup B) + n(\overline{A\cup B})である。n(AB)=n(A)+n(B)n(AB)=83+71n(AB)=154n(AB)n(A \cup B) = n(A) + n(B) - n(A \cap B) = 83 + 71 - n(A \cap B) = 154 - n(A \cap B)である。n(AB)=n(A)n(AB)=837=76n(A \cap B) = n(A) - n(A \cap \overline{B}) = 83-7 = 76より、n(AB)=15476=78n(A \cup B)=154-76=78となる。よって、n(AB)=10078=22n(\overline{A\cup B})=100-78=22となる。
n(AB)=n(B)n(AB)=7176=5n(\overline{A} \cap B) = n(B)-n(A \cap B) = 71-76=-5となり矛盾する。
問題の理解が間違っているかもしれない。
n(AB)=7n(A\setminus B)=7のとき、n(BA)n(B\setminus A)を求める。
n(A)=83n(A)=83n(B)=71n(B)=71n(U)=100n(U)=100n(AB)=7n(A\setminus B)=7
n(A)=n(AB)+n(AB)n(A)=n(A\setminus B)+n(A\cap B)より、n(AB)=837=76n(A\cap B)=83-7=76
n(B)=n(BA)+n(AB)n(B)=n(B\setminus A)+n(A\cap B)より、71=n(BA)+7671=n(B\setminus A)+76。よって、n(BA)=7176=5n(B\setminus A)=71-76=-5。これはありえない。
Aに属さない要素の個数が7個のとき、BAB\setminus Aに属する要素の個数を求める。
誤植があるかもしれない。ここでは、n(BA)=7n(B\setminus A)=7と仮定して、n(AB)n(A\setminus B)を求める。
n(B)=n(BA)+n(AB)n(B)=n(B\setminus A)+n(A\cap B)より、n(AB)=n(B)n(BA)=717=64n(A\cap B)=n(B)-n(B\setminus A)=71-7=64
n(AB)=n(A)n(AB)=8364=19n(A\setminus B)=n(A)-n(A\cap B)=83-64=19

3. 最終的な答え

ア:54
イ:71
ウ:12
エ:誤植のため解答不能

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