問題は2つあります。 最初の問題は、三角関数の符号が与えられたときに、角度 $\theta$ の動径がどの象限にあるかを答える問題です。具体的には、 (1) $\sin \theta < 0$ かつ $\cos \theta < 0$ (2) $\sin \theta > 0$ かつ $\tan \theta < 0$ という条件に対する $\theta$ の動径の象限を求めます。 2つ目の問題は、加法定理を用いて、次の値を求める問題です。 (1) $\cos 15^\circ$ (2) $\sin 75^\circ$ (3) $\tan 105^\circ$

幾何学三角関数三角比象限加法定理
2025/4/29

1. 問題の内容

問題は2つあります。
最初の問題は、三角関数の符号が与えられたときに、角度 θ\theta の動径がどの象限にあるかを答える問題です。具体的には、
(1) sinθ<0\sin \theta < 0 かつ cosθ<0\cos \theta < 0
(2) sinθ>0\sin \theta > 0 かつ tanθ<0\tan \theta < 0
という条件に対する θ\theta の動径の象限を求めます。
2つ目の問題は、加法定理を用いて、次の値を求める問題です。
(1) cos15\cos 15^\circ
(2) sin75\sin 75^\circ
(3) tan105\tan 105^\circ

2. 解き方の手順

最初の問題:
(1) sinθ<0\sin \theta < 0 かつ cosθ<0\cos \theta < 0
sinθ\sin \thetayy 座標、cosθ\cos \thetaxx 座標に対応します。xx 座標と yy 座標がともに負であるのは、第3象限です。
(2) sinθ>0\sin \theta > 0 かつ tanθ<0\tan \theta < 0
sinθ>0\sin \theta > 0 なので、yy 座標は正です。tanθ=sinθcosθ<0\tan \theta = \frac{\sin \theta}{\cos \theta} < 0 であり、sinθ>0\sin \theta > 0 なので、cosθ<0\cos \theta < 0 である必要があります。xx 座標が負で、yy 座標が正であるのは、第2象限です。
2つ目の問題:
加法定理を利用します。
(1) cos15=cos(4530)=cos45cos30+sin45sin30\cos 15^\circ = \cos(45^\circ - 30^\circ) = \cos 45^\circ \cos 30^\circ + \sin 45^\circ \sin 30^\circ
cos45=22\cos 45^\circ = \frac{\sqrt{2}}{2}, cos30=32\cos 30^\circ = \frac{\sqrt{3}}{2}, sin45=22\sin 45^\circ = \frac{\sqrt{2}}{2}, sin30=12\sin 30^\circ = \frac{1}{2} なので、
cos15=2232+2212=6+24\cos 15^\circ = \frac{\sqrt{2}}{2} \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} + \frac{\sqrt{2}}{2} \cdot \frac{1}{2} = \frac{\sqrt{6} + \sqrt{2}}{4}
(2) sin75=sin(45+30)=sin45cos30+cos45sin30\sin 75^\circ = \sin(45^\circ + 30^\circ) = \sin 45^\circ \cos 30^\circ + \cos 45^\circ \sin 30^\circ
sin45=22\sin 45^\circ = \frac{\sqrt{2}}{2}, cos30=32\cos 30^\circ = \frac{\sqrt{3}}{2}, cos45=22\cos 45^\circ = \frac{\sqrt{2}}{2}, sin30=12\sin 30^\circ = \frac{1}{2} なので、
sin75=2232+2212=6+24\sin 75^\circ = \frac{\sqrt{2}}{2} \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} + \frac{\sqrt{2}}{2} \cdot \frac{1}{2} = \frac{\sqrt{6} + \sqrt{2}}{4}
(3) tan105=tan(60+45)=tan60+tan451tan60tan45\tan 105^\circ = \tan(60^\circ + 45^\circ) = \frac{\tan 60^\circ + \tan 45^\circ}{1 - \tan 60^\circ \tan 45^\circ}
tan60=3\tan 60^\circ = \sqrt{3}, tan45=1\tan 45^\circ = 1 なので、
tan105=3+113=(3+1)(1+3)(13)(1+3)=3+23+113=4+232=23\tan 105^\circ = \frac{\sqrt{3} + 1}{1 - \sqrt{3}} = \frac{(\sqrt{3} + 1)(1 + \sqrt{3})}{(1 - \sqrt{3})(1 + \sqrt{3})} = \frac{3 + 2\sqrt{3} + 1}{1 - 3} = \frac{4 + 2\sqrt{3}}{-2} = -2 - \sqrt{3}

3. 最終的な答え

最初の問題:
(1) 第3象限
(2) 第2象限
2つ目の問題:
(1) cos15=6+24\cos 15^\circ = \frac{\sqrt{6} + \sqrt{2}}{4}
(2) sin75=6+24\sin 75^\circ = \frac{\sqrt{6} + \sqrt{2}}{4}
(3) tan105=23\tan 105^\circ = -2 - \sqrt{3}

「幾何学」の関連問題

与えられた3点を頂点とする三角形の面積を求める問題です。 (1) は原点O(0, 0)と点A(4, 3), B(1, -3)を頂点とする三角形の面積を求めます。 (2) は点A(0, -1), B(2...

三角形面積座標
2025/6/16

三角形OABにおいて、$OA=3$, $OB=2$, $OB \perp AB$である。$\angle AOB$の二等分線と辺ABの交点をCとし、直線OC上に$OC \perp AD$を満たす点Dをと...

ベクトル内積面積三角形四角形
2025/6/16

三角形OABにおいて、OA = 3, OB = 2, OB⊥ABとする。∠AOBの二等分線と辺ABの交点をCとし、直線OC上にOC⊥ADを満たす点Dをとる。 (1) 内積$\vec{OA} \cdot...

ベクトル内積図形面積
2025/6/16

点(1, 0)を通り、直線 $y=x-1$ と $\frac{\pi}{6}$ の角をなす直線の方程式を求めよ。

直線角度三角関数傾き方程式
2025/6/16

平行四辺形ABCDにおいて、辺BCを1:2に内分する点をEとする。直線AEと対角線BDの交点をF, 直線AEと直線CDの交点をGとする。$\vec{AB}=\vec{a}, \vec{AD}=\vec...

ベクトル平行四辺形内分点線形代数
2025/6/16

点$(1,0)$を通り、直線$y=x-1$と$\frac{\pi}{6}$の角をなす直線の方程式を求める。

直線角度傾き三角関数
2025/6/16

$\alpha$, $\beta$, $\gamma$は鋭角で、$\tan \alpha = 1$, $\tan \beta = 2$, $\tan \gamma = 3$のとき、$\alpha + ...

三角関数加法定理角度
2025/6/16

正七角形について、以下の数を求めます。 (1) 3個の頂点を結んでできる三角形の個数 (2) 2個の頂点を結ぶ線分の本数 (3) 4個の頂点を結んでできる四角形の個数

組み合わせ多角形三角形四角形組み合わせ
2025/6/16

正六角形ABCDEFにおいて、CDの中点をM、BFとAMの交点をNとするとき、$\overrightarrow{AN}$を$\overrightarrow{AB}$、$\overrightarrow{...

ベクトル正六角形線分の比
2025/6/16

正六角形ABCDEFにおいて、CDの中点をM、BFとAMの交点をNとするとき、$\overrightarrow{AN}$を$\overrightarrow{AB}$、$\overrightarrow{...

ベクトル正六角形ベクトルの分解
2025/6/16