平行四辺形ABCDにおいて、辺BCを1:2に内分する点をEとする。直線AEと対角線BDの交点をF, 直線AEと直線CDの交点をGとする。$\vec{AB}=\vec{a}, \vec{AD}=\vec{b}$としたとき、ベクトル$\vec{AE}, \vec{AF}, \vec{AG}$を$\vec{a}$と$\vec{b}$を用いて表す。

幾何学ベクトル平行四辺形内分点線形代数
2025/6/16

1. 問題の内容

平行四辺形ABCDにおいて、辺BCを1:2に内分する点をEとする。直線AEと対角線BDの交点をF, 直線AEと直線CDの交点をGとする。AB=a,AD=b\vec{AB}=\vec{a}, \vec{AD}=\vec{b}としたとき、ベクトルAE,AF,AG\vec{AE}, \vec{AF}, \vec{AG}a\vec{a}b\vec{b}を用いて表す。

2. 解き方の手順

(1) AE\vec{AE}を求める。
点Eは辺BCを1:2に内分するので、
BE=13BC=13AD=13b\vec{BE}=\frac{1}{3}\vec{BC}=\frac{1}{3}\vec{AD}=\frac{1}{3}\vec{b}
よって、
AE=AB+BE=a+13b\vec{AE}=\vec{AB}+\vec{BE}=\vec{a}+\frac{1}{3}\vec{b}
(2) AF\vec{AF}を求める。
点Fは直線AE上にあるので、実数sを用いてAF=sAE\vec{AF}=s\vec{AE}と表せる。
AF=s(a+13b)=sa+s3b\vec{AF}=s(\vec{a}+\frac{1}{3}\vec{b})=s\vec{a}+\frac{s}{3}\vec{b}
一方、点Fは直線BD上にあるので、実数tを用いてAF=(1t)AB+tAD\vec{AF}=(1-t)\vec{AB}+t\vec{AD}と表せる。
AF=(1t)a+tb\vec{AF}=(1-t)\vec{a}+t\vec{b}
a\vec{a}b\vec{b}は一次独立なので、
s=1ts=1-t
s3=t\frac{s}{3}=t
この2式を解くと、
s=1s3s=1-\frac{s}{3}
4s3=1\frac{4s}{3}=1
s=34s=\frac{3}{4}
t=14t=\frac{1}{4}
よって、
AF=34AE=34(a+13b)=34a+14b\vec{AF}=\frac{3}{4}\vec{AE}=\frac{3}{4}(\vec{a}+\frac{1}{3}\vec{b})=\frac{3}{4}\vec{a}+\frac{1}{4}\vec{b}
(3) AG\vec{AG}を求める。
点Gは直線AE上にあるので、実数kを用いてAG=kAE\vec{AG}=k\vec{AE}と表せる。
AG=k(a+13b)=ka+k3b\vec{AG}=k(\vec{a}+\frac{1}{3}\vec{b})=k\vec{a}+\frac{k}{3}\vec{b}
一方、点Gは直線CD上にあるので、AG=AD+DG\vec{AG}=\vec{AD}+\vec{DG}と表せる。DG=lDC\vec{DG}=l\vec{DC}(lは実数)とおくと、
DG=lDC=lAB=la\vec{DG}=l\vec{DC}=l\vec{AB}=l\vec{a}
よって、
AG=AD+DG=b+la=la+b\vec{AG}=\vec{AD}+\vec{DG}=\vec{b}+l\vec{a}=l\vec{a}+\vec{b}
a\vec{a}b\vec{b}は一次独立なので、
k=lk=l
k3=1\frac{k}{3}=1
この2式を解くと、
k=3k=3
l=3l=3
よって、
AG=3AE=3(a+13b)=3a+b\vec{AG}=3\vec{AE}=3(\vec{a}+\frac{1}{3}\vec{b})=3\vec{a}+\vec{b}

3. 最終的な答え

AE=a+13b\vec{AE}=\vec{a}+\frac{1}{3}\vec{b}
AF=34a+14b\vec{AF}=\frac{3}{4}\vec{a}+\frac{1}{4}\vec{b}
AG=3a+b\vec{AG}=3\vec{a}+\vec{b}

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