与えられた円と直線について、位置関係(交わる、接する、交わらない)を調べ、もし共有点があればその座標を求める。具体的には、以下の3つの問題がある。 (1) 円: $x^2 + y^2 = 10$、直線: $y = -x + 2$ (2) 円: $x^2 + y^2 = 5$、直線: $x - 2y = 5$ (3) 円: $x^2 + y^2 - 4x + 2y + 4 = 0$、直線: $y = 2x - 1$

幾何学直線位置関係判別式連立方程式
2025/6/24

1. 問題の内容

与えられた円と直線について、位置関係(交わる、接する、交わらない)を調べ、もし共有点があればその座標を求める。具体的には、以下の3つの問題がある。
(1) 円: x2+y2=10x^2 + y^2 = 10、直線: y=x+2y = -x + 2
(2) 円: x2+y2=5x^2 + y^2 = 5、直線: x2y=5x - 2y = 5
(3) 円: x2+y24x+2y+4=0x^2 + y^2 - 4x + 2y + 4 = 0、直線: y=2x1y = 2x - 1

2. 解き方の手順

各問題について、以下の手順で解く。
(1) 直線の式を円の式に代入し、xxに関する2次方程式を得る。
(2) その2次方程式の判別式DDを計算する。
(3) 判別式DDの符号によって、円と直線の位置関係を判断する。
- D>0D > 0 のとき、円と直線は異なる2点で交わる。
- D=0D = 0 のとき、円と直線は接する。
- D<0D < 0 のとき、円と直線は交わらない。
(4) 共有点がある場合は、2次方程式を解いてxx座標を求め、直線の式に代入してyy座標を求める。
(1) 円: x2+y2=10x^2 + y^2 = 10、直線: y=x+2y = -x + 2
x2+(x+2)2=10x^2 + (-x + 2)^2 = 10
x2+x24x+4=10x^2 + x^2 - 4x + 4 = 10
2x24x6=02x^2 - 4x - 6 = 0
x22x3=0x^2 - 2x - 3 = 0
判別式 D=(2)24(1)(3)=4+12=16>0D = (-2)^2 - 4(1)(-3) = 4 + 12 = 16 > 0
よって、円と直線は異なる2点で交わる。
x22x3=(x3)(x+1)=0x^2 - 2x - 3 = (x - 3)(x + 1) = 0
x=3,1x = 3, -1
x=3x = 3のとき、y=3+2=1y = -3 + 2 = -1
x=1x = -1のとき、y=(1)+2=3y = -(-1) + 2 = 3
共有点の座標は (3,1),(1,3)(3, -1), (-1, 3)
(2) 円: x2+y2=5x^2 + y^2 = 5、直線: x2y=5x - 2y = 5 より x=2y+5x = 2y + 5
(2y+5)2+y2=5(2y + 5)^2 + y^2 = 5
4y2+20y+25+y2=54y^2 + 20y + 25 + y^2 = 5
5y2+20y+20=05y^2 + 20y + 20 = 0
y2+4y+4=0y^2 + 4y + 4 = 0
(y+2)2=0(y + 2)^2 = 0
判別式 D=424(1)(4)=1616=0D = 4^2 - 4(1)(4) = 16 - 16 = 0
よって、円と直線は接する。
y=2y = -2
x=2(2)+5=4+5=1x = 2(-2) + 5 = -4 + 5 = 1
接点の座標は (1,2)(1, -2)
(3) 円: x2+y24x+2y+4=0x^2 + y^2 - 4x + 2y + 4 = 0、直線: y=2x1y = 2x - 1
x2+(2x1)24x+2(2x1)+4=0x^2 + (2x - 1)^2 - 4x + 2(2x - 1) + 4 = 0
x2+4x24x+14x+4x2+4=0x^2 + 4x^2 - 4x + 1 - 4x + 4x - 2 + 4 = 0
5x24x+3=05x^2 - 4x + 3 = 0
判別式 D=(4)24(5)(3)=1660=44<0D = (-4)^2 - 4(5)(3) = 16 - 60 = -44 < 0
よって、円と直線は交わらない。

3. 最終的な答え

(1) 異なる2点で交わる。共有点の座標は (3,1),(1,3)(3, -1), (-1, 3)
(2) 接する。接点の座標は (1,2)(1, -2)
(3) 交わらない。

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