四面体OABCと点Pについて、$10\vec{OP} + 5\vec{AP} + 9\vec{BP} + 8\vec{CP} = \vec{0}$ が成立している。 (1) 点Pがどのような位置にあるか求めよ。 (2) 四面体OABC, PABCの体積をそれぞれ$V_1$, $V_2$とするとき、$V_1 : V_2$を求めよ。

幾何学ベクトル空間ベクトル四面体体積比内分点
2025/6/24

1. 問題の内容

四面体OABCと点Pについて、10OP+5AP+9BP+8CP=010\vec{OP} + 5\vec{AP} + 9\vec{BP} + 8\vec{CP} = \vec{0} が成立している。
(1) 点Pがどのような位置にあるか求めよ。
(2) 四面体OABC, PABCの体積をそれぞれV1V_1, V2V_2とするとき、V1:V2V_1 : V_2を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
与えられた式を変形する。
AP=OPOA\vec{AP} = \vec{OP} - \vec{OA}
BP=OPOB\vec{BP} = \vec{OP} - \vec{OB}
CP=OPOC\vec{CP} = \vec{OP} - \vec{OC}
これらを元の式に代入する。
10OP+5(OPOA)+9(OPOB)+8(OPOC)=010\vec{OP} + 5(\vec{OP} - \vec{OA}) + 9(\vec{OP} - \vec{OB}) + 8(\vec{OP} - \vec{OC}) = \vec{0}
(10+5+9+8)OP=5OA+9OB+8OC(10+5+9+8)\vec{OP} = 5\vec{OA} + 9\vec{OB} + 8\vec{OC}
32OP=5OA+9OB+8OC32\vec{OP} = 5\vec{OA} + 9\vec{OB} + 8\vec{OC}
OP=5OA+9OB+8OC32\vec{OP} = \frac{5\vec{OA} + 9\vec{OB} + 8\vec{OC}}{32}
OP=3232(5OA+9OB+8OC32)\vec{OP} = \frac{32}{32} (\frac{5\vec{OA} + 9\vec{OB} + 8\vec{OC}}{32})
OP=5OA+9OB+8OC5+9+8+10\vec{OP} = \frac{5\vec{OA} + 9\vec{OB} + 8\vec{OC}}{5+9+8+10}
ここで、5+9+8=225+9+8=22とおくと、
OP=5OA+9OB+8OC222232\vec{OP} = \frac{5\vec{OA} + 9\vec{OB} + 8\vec{OC}}{22} \cdot \frac{22}{32}
点Dを OD=9OB+8OC9+8\vec{OD} = \frac{9\vec{OB} + 8\vec{OC}}{9+8} を満たす点とすると、点Dは線分BCを8:9に内分する点である。
さらに、点Eを OE=9OB+8OC17\vec{OE} = \frac{9\vec{OB} + 8\vec{OC}}{17}とすると、
OP=5OA+17OE32\vec{OP} = \frac{5\vec{OA}+17\vec{OE}}{32}
点Fを OF=9OB+8OC17=1717\vec{OF} = \frac{9\vec{OB}+8\vec{OC}}{17} = \frac{17}{17} を満たす点とすると、
点Fは線分BCを8:9に内分する点Eとして考えてよい。
また点Qを OQ=5OA+17OE5+17\vec{OQ} = \frac{5\vec{OA} + 17\vec{OE}}{5+17} を満たす点とすると、点Qは線分AEを17:5に内分する点である。
OP=22325OA+9OB+8OC22=11165OA+17OE22\vec{OP} = \frac{22}{32} \cdot \frac{5\vec{OA}+9\vec{OB}+8\vec{OC}}{22} = \frac{11}{16} \cdot \frac{5\vec{OA} + 17 \vec{OE}}{22}
OP=5OA+9OB+8OC32=22325OA+17OE22\vec{OP} = \frac{5\vec{OA} + 9\vec{OB} + 8\vec{OC}}{32} = \frac{22}{32}\frac{5\vec{OA}+17\vec{OE}}{22}
点Eを線分BCを8:9に内分する点とする。線分AEを22:10に内分する点がPである。
ここで、点Dを線分BCを8:9に内分する点とすると
OD=9OB+8OC17\vec{OD} = \frac{9\vec{OB}+8\vec{OC}}{17}
OP=5OA+17OD32\vec{OP} = \frac{5\vec{OA}+17\vec{OD}}{32}
点Pは線分ADを17:5に内分する点である。
(2)
四面体OABCの体積をV1V_1とすると、四面体PABCの体積V2V_2は、
V2=105V1V_2 = |\frac{-10}{5}| V_1
10OP+5AP+9BP+8CP=010\vec{OP} + 5\vec{AP} + 9\vec{BP} + 8\vec{CP} = \vec{0}より、
10OP=5AP9BP8CP10\vec{OP} = -5\vec{AP}-9\vec{BP}-8\vec{CP}
四面体OABCの体積をV1V_1, 四面体PABCの体積をV2V_2とする。
V2=1032V1V_2 = \frac{10}{32}V_1となる。
V1V2=3210=165\frac{V_1}{V_2}=\frac{32}{10}=\frac{16}{5}
V1:V2=16:5V_1 : V_2 = 16:5

3. 最終的な答え

(1) 点Pは線分ADを17:5に内分する点である。ただし、点Dは線分BCを8:9に内分する点である。
(2) V1:V2=16:5V_1 : V_2 = 16 : 5

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