$\frac{2}{3}$ と $\frac{1}{\sqrt{5}+\sqrt{2}}$ の大小関係を、$\frac{1}{\sqrt{5}+\sqrt{2}}$ の分母を有理化することによって比較せよ。

算数大小比較分母の有理化平方根
2025/4/29

1. 問題の内容

23\frac{2}{3}15+2\frac{1}{\sqrt{5}+\sqrt{2}} の大小関係を、15+2\frac{1}{\sqrt{5}+\sqrt{2}} の分母を有理化することによって比較せよ。

2. 解き方の手順

まず、15+2\frac{1}{\sqrt{5}+\sqrt{2}} の分母を有理化します。分母の有理化には、分母の共役な複素数(今回は共役な無理数)を分子と分母の両方に掛けます。5+2\sqrt{5}+\sqrt{2} の共役な無理数は 52\sqrt{5}-\sqrt{2} です。
よって、
\frac{1}{\sqrt{5}+\sqrt{2}} = \frac{1}{\sqrt{5}+\sqrt{2}} \cdot \frac{\sqrt{5}-\sqrt{2}}{\sqrt{5}-\sqrt{2}} = \frac{\sqrt{5}-\sqrt{2}}{(\sqrt{5})^2 - (\sqrt{2})^2} = \frac{\sqrt{5}-\sqrt{2}}{5-2} = \frac{\sqrt{5}-\sqrt{2}}{3}
次に、23\frac{2}{3}523\frac{\sqrt{5}-\sqrt{2}}{3} の大小を比較します。分母が同じなので、分子の大小を比較すれば良いです。つまり、2 と 52\sqrt{5}-\sqrt{2} の大小を比較します。
2252\sqrt{5}-\sqrt{2} の大小を比較するために、両方を2乗して比較します。
22=42^2 = 4
(52)2=(5)2252+(2)2=5210+2=7210(\sqrt{5}-\sqrt{2})^2 = (\sqrt{5})^2 - 2\sqrt{5}\sqrt{2} + (\sqrt{2})^2 = 5 - 2\sqrt{10} + 2 = 7 - 2\sqrt{10}
ここで、4472107-2\sqrt{10} の大小を比較します。
4472107-2\sqrt{10} を比較するために、両辺から7を引くと
3-3210-2\sqrt{10} となります。
両辺に-1をかけると
332102\sqrt{10} となります。
両辺を2乗すると
32=93^2 = 9(210)2=410=40(2\sqrt{10})^2 = 4 \cdot 10 = 40 となります。
9<409 < 40 なので、3<2103 < 2\sqrt{10} となります。
したがって、3>210-3 > -2\sqrt{10} となり、4>72104 > 7 - 2\sqrt{10} となります。
よって、2>522 > \sqrt{5}-\sqrt{2} となります。
したがって、23>523\frac{2}{3} > \frac{\sqrt{5}-\sqrt{2}}{3} となります。
つまり、23>15+2\frac{2}{3} > \frac{1}{\sqrt{5}+\sqrt{2}} となります。

3. 最終的な答え

23>15+2\frac{2}{3} > \frac{1}{\sqrt{5}+\sqrt{2}}

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