$x$ の変域が $1 \le x \le 6$ のとき、2つの関数 $y = \frac{12}{x}$ と $y = ax+b$ の $y$ の変域が一致するような定数 $a, b$ の値の組 $(a, b)$ をすべて求めよ。

代数学関数一次関数分数関数変域連立方程式
2025/4/30

1. 問題の内容

xx の変域が 1x61 \le x \le 6 のとき、2つの関数 y=12xy = \frac{12}{x}y=ax+by = ax+byy の変域が一致するような定数 a,ba, b の値の組 (a,b)(a, b) をすべて求めよ。

2. 解き方の手順

まず、y=12xy = \frac{12}{x}xx の変域が 1x61 \le x \le 6 のときの yy の変域を求めます。
y=12xy = \frac{12}{x} は、x>0x > 0 で減少関数なので、x=1x=1 のとき yy は最大値、 x=6x=6 のとき yy は最小値をとります。
よって、x=1x=1 のとき y=121=12y = \frac{12}{1} = 12x=6x=6 のとき y=126=2y = \frac{12}{6} = 2 となるので、 2y122 \le y \le 12 となります。
次に、y=ax+by = ax+bxx の変域が 1x61 \le x \le 6 のときの yy の変域が 2y122 \le y \le 12 となる場合を考えます。
(i) a>0a > 0 のとき、y=ax+by = ax+b は増加関数なので、x=1x=1 のとき yy は最小値、 x=6x=6 のとき yy は最大値をとります。
よって、a+b=2a+b = 26a+b=126a+b = 12 となります。
この連立方程式を解くと、
5a=105a = 10 より a=2a = 2a+b=2a+b = 2 に代入して 2+b=22+b = 2 より b=0b = 0
よって、(a,b)=(2,0)(a, b) = (2, 0) となります。
(ii) a<0a < 0 のとき、y=ax+by = ax+b は減少関数なので、x=1x=1 のとき yy は最大値、 x=6x=6 のとき yy は最小値をとります。
よって、a+b=12a+b = 126a+b=26a+b = 2 となります。
この連立方程式を解くと、
5a=105a = -10 より a=2a = -2a+b=12a+b = 12 に代入して 2+b=12-2+b = 12 より b=14b = 14
よって、(a,b)=(2,14)(a, b) = (-2, 14) となります。
(iii) a=0a = 0 のとき、y=by = b となりますが、yy の変域が 2y122 \le y \le 12 に一致しないので不適。

3. 最終的な答え

(a,b)=(2,0),(2,14)(a, b) = (2, 0), (-2, 14)

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