3つのベクトルがR3を張るかどうかを確認するために、これらのベクトルを列ベクトルとして持つ行列の行列式を計算します。 A=121131141 行列式を計算すると、
det(A)=1(3⋅1−4⋅1)−1(2⋅1−4⋅1)+1(2⋅1−3⋅1)=1(−1)−1(−2)+1(−1)=−1+2−1=0 行列式が0であるため、これらの3つのベクトルは線形従属であり、R3を張りません。これらが張る空間はR3より低い次元を持つため、R3に含まれるが、これらのベクトルの線形結合で表せないベクトルが存在します。 これらのベクトルが張る空間に含まれないベクトルを見つける必要があります。例えば、010を試してみましょう。もし010がこれらのベクトルの線形結合で表せるならば、以下のようなスカラーc1, c2, c3が存在することになります。 c1121+c2131+c3141=010 これは次の連立方程式に対応します。
c1+c2+c3=0 2c1+3c2+4c3=1 c1+c2+c3=0 最初の式と3番目の式は同じであるため、この連立方程式は解を持つためには、2番目の式は独立である必要があります。
1番目の式と2番目の式からc1を消去すると c1=−c2−c3 2(−c2−c3)+3c2+4c3=1 −2c2−2c3+3c2+4c3=1 c2+2c3=1 c2=1−2c3 したがって、
c1=−(1−2c3)−c3=−1+2c3−c3=−1+c3 したがって、解が存在し、例えばc3=0なら、c2=1とc1=−1。 −1121+1131+0141=−1+1+0−2+3+0−1+1+0=010 これは010が与えられたベクトルの線形結合で表せることを示しています。 別のベクトルを試してみましょう。例えば、001。 もし001が与えられたベクトルの線形結合で表せるならば、以下のようなスカラーc1, c2, c3が存在することになります。 c1+c2+c3=0 2c1+3c2+4c3=0 c1+c2+c3=1 c1+c2+c3=0とc1+c2+c3=1は矛盾しているため、連立方程式は解を持ちません。したがって、001は与えられたベクトルの線形結合で表せません。