与えられた2つの2次不等式が、すべての実数 $x$ に対して成り立つような定数 $m$ の値の範囲を求める問題です。 (1) $x^2 + mx + 3m - 5 > 0$ (2) $mx^2 + 4x - 2 < 0$

代数学二次不等式判別式不等式数式処理
2025/5/6

1. 問題の内容

与えられた2つの2次不等式が、すべての実数 xx に対して成り立つような定数 mm の値の範囲を求める問題です。
(1) x2+mx+3m5>0x^2 + mx + 3m - 5 > 0
(2) mx2+4x2<0mx^2 + 4x - 2 < 0

2. 解き方の手順

(1) x2+mx+3m5>0x^2 + mx + 3m - 5 > 0 がすべての実数 xx に対して成り立つための条件を求めます。
これは、y=x2+mx+3m5y = x^2 + mx + 3m - 5 のグラフが常に xx 軸より上にある、つまり下に凸で、xx 軸と交わらない(または接する)ことを意味します。
判別式 D=m24(3m5)D = m^2 - 4(3m - 5) が負であればよいです。
D=m212m+20<0D = m^2 - 12m + 20 < 0
(m2)(m10)<0(m - 2)(m - 10) < 0
したがって、2<m<102 < m < 10
(2) mx2+4x2<0mx^2 + 4x - 2 < 0 がすべての実数 xx に対して成り立つための条件を求めます。
まず、m=0m = 0 の場合を考えると、4x2<04x - 2 < 0 となり、これはすべての xx で成り立つわけではありません。
次に、m<0m < 0 の場合、y=mx2+4x2y = mx^2 + 4x - 2 のグラフは上に凸の放物線になります。
したがって、これが常に xx 軸より下にあるためには、判別式 D=424m(2)=16+8mD = 4^2 - 4m(-2) = 16 + 8m が負である必要があります。
16+8m<016 + 8m < 0
8m<168m < -16
m<2m < -2
したがって、 m<2m < -2

3. 最終的な答え

(1) 2<m<102 < m < 10
(2) m<2m < -2

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