$m$ は定数とする。以下の2次方程式の解の種類を判別する。 (1) $x^2 - 5x + 3 - 2m = 0$ (2) $4x^2 + (m-1)x + 1 = 0$

代数学二次方程式判別式解の判別
2025/5/7

1. 問題の内容

mm は定数とする。以下の2次方程式の解の種類を判別する。
(1) x25x+32m=0x^2 - 5x + 3 - 2m = 0
(2) 4x2+(m1)x+1=04x^2 + (m-1)x + 1 = 0

2. 解き方の手順

2次方程式の解の種類は、判別式 DD の符号によって決まる。
D>0D > 0 ならば異なる2つの実数解、 D=0D = 0 ならば重解(実数解)、 D<0D < 0 ならば異なる2つの虚数解となる。
(1) x25x+32m=0x^2 - 5x + 3 - 2m = 0 の判別式を D1D_1 とすると、
D1=(5)24(1)(32m)=2512+8m=13+8mD_1 = (-5)^2 - 4(1)(3 - 2m) = 25 - 12 + 8m = 13 + 8m
D1>0D_1 > 0 のとき、 13+8m>013 + 8m > 0 より m>138m > -\frac{13}{8}。よって異なる2つの実数解を持つ。
D1=0D_1 = 0 のとき、 13+8m=013 + 8m = 0 より m=138m = -\frac{13}{8}。よって重解を持つ。
D1<0D_1 < 0 のとき、 13+8m<013 + 8m < 0 より m<138m < -\frac{13}{8}。よって異なる2つの虚数解を持つ。
(2) 4x2+(m1)x+1=04x^2 + (m-1)x + 1 = 0 の判別式を D2D_2 とすると、
D2=(m1)24(4)(1)=m22m+116=m22m15=(m5)(m+3)D_2 = (m-1)^2 - 4(4)(1) = m^2 - 2m + 1 - 16 = m^2 - 2m - 15 = (m - 5)(m + 3)
D2>0D_2 > 0 のとき、 (m5)(m+3)>0(m - 5)(m + 3) > 0 より m<3m < -3 または m>5m > 5。よって異なる2つの実数解を持つ。
D2=0D_2 = 0 のとき、 (m5)(m+3)=0(m - 5)(m + 3) = 0 より m=3m = -3 または m=5m = 5。よって重解を持つ。
D2<0D_2 < 0 のとき、 (m5)(m+3)<0(m - 5)(m + 3) < 0 より 3<m<5-3 < m < 5。よって異なる2つの虚数解を持つ。

3. 最終的な答え

(1)
m>138m > -\frac{13}{8} のとき、異なる2つの実数解を持つ。
m=138m = -\frac{13}{8} のとき、重解を持つ。
m<138m < -\frac{13}{8} のとき、異なる2つの虚数解を持つ。
(2)
m<3m < -3 または m>5m > 5 のとき、異なる2つの実数解を持つ。
m=3m = -3 または m=5m = 5 のとき、重解を持つ。
3<m<5-3 < m < 5 のとき、異なる2つの虚数解を持つ。