与えられた数学の問題は、以下の4つの小問から構成されています。 (1) $(x-2)^6$ の展開式における $x^4$ の係数を求める。 (2) $\frac{i}{2+i}$ を $a+bi$ の形で表す (ただし、$a, b$ は実数、$i$ は虚数単位)。 (3) 2次方程式 $2x^2 - 4x + 1 = 0$ の2つの解を $\alpha, \beta$ とするとき、$\alpha\beta^2 + \alpha^2\beta$ の値を求める。 (4) $P(x) = x^3 - 7x - 6$ は $x+1$ で割り切れる。$P(x)$ を因数分解する。

代数学二項定理複素数解と係数の関係因数分解多項式
2025/3/7

1. 問題の内容

与えられた数学の問題は、以下の4つの小問から構成されています。
(1) (x2)6(x-2)^6 の展開式における x4x^4 の係数を求める。
(2) i2+i\frac{i}{2+i}a+bia+bi の形で表す (ただし、a,ba, b は実数、ii は虚数単位)。
(3) 2次方程式 2x24x+1=02x^2 - 4x + 1 = 0 の2つの解を α,β\alpha, \beta とするとき、αβ2+α2β\alpha\beta^2 + \alpha^2\beta の値を求める。
(4) P(x)=x37x6P(x) = x^3 - 7x - 6x+1x+1 で割り切れる。P(x)P(x) を因数分解する。

2. 解き方の手順

(1) 二項定理を用いて展開式を考え、x4x^4 の項を求める。
(x2)6=k=06(6k)x6k(2)k(x-2)^6 = \sum_{k=0}^{6} \binom{6}{k} x^{6-k} (-2)^k
x4x^4 の項は、k=2k=2 のときなので、
(62)x4(2)2=15x4(4)=60x4\binom{6}{2} x^{4} (-2)^2 = 15 x^4 (4) = 60 x^4
したがって、x4x^4 の係数は60。
(2) 分母を有理化する。
i2+i=i(2i)(2+i)(2i)=2ii24i2=2i+14+1=1+2i5=15+25i\frac{i}{2+i} = \frac{i(2-i)}{(2+i)(2-i)} = \frac{2i - i^2}{4 - i^2} = \frac{2i + 1}{4+1} = \frac{1+2i}{5} = \frac{1}{5} + \frac{2}{5}i
したがって、a=15,b=25a = \frac{1}{5}, b = \frac{2}{5}
(3) 解と係数の関係を利用する。
2x24x+1=02x^2 - 4x + 1 = 0 より、α+β=42=2\alpha + \beta = -\frac{-4}{2} = 2, αβ=12\alpha\beta = \frac{1}{2}
αβ2+α2β=αβ(β+α)=12(2)=1\alpha\beta^2 + \alpha^2\beta = \alpha\beta(\beta + \alpha) = \frac{1}{2} (2) = 1
(4) P(x)=x37x6P(x) = x^3 - 7x - 6x+1x+1 で割り切れるので、P(1)=(1)37(1)6=1+76=0P(-1) = (-1)^3 - 7(-1) - 6 = -1 + 7 - 6 = 0
P(x)P(x)x+1x+1 で割ると、
x37x6=(x+1)(x2x6)=(x+1)(x3)(x+2)x^3 - 7x - 6 = (x+1)(x^2 - x - 6) = (x+1)(x-3)(x+2)

3. 最終的な答え

(1) 60
(2) 15+25i\frac{1}{5} + \frac{2}{5}i
(3) 1
(4) (x+1)(x3)(x+2)(x+1)(x-3)(x+2)

「代数学」の関連問題

この問題は、与えられた関数の逆関数を求める問題、指数表現に書き直す問題、および対数関数の逆関数を求める問題で構成されています。 具体的には以下の通りです。 * 問1:以下の関数の逆関数を求めなさい...

関数逆関数指数対数
2025/6/4

画像に写っている2つの問題について解答します。 (1) $x^2 - 5x + 6$ を因数分解するときに、$x$ の係数の符号を誤ってプラスと見間違えた場合の結果を選択肢から選びます。 (2) $7...

因数分解二次方程式素数一次方程式
2025/6/4

与えられた3つの行列の逆行列を求める問題です。

行列逆行列線形代数
2025/6/4

画像には3つの式があります。 1. $(x-1)(x-8)$ の展開

式の展開二次式因数分解多項式
2025/6/4

与えられた行列の逆行列を求める問題です。黒板には6つの行列が示されています。ここでは、(1)から(6)までの行列のうち、(2)の行列の逆行列を求めます。

線形代数行列逆行列2x2行列
2025/6/4

与えられた行列の行列式を求める問題です。行列は次の通りです。 $\begin{bmatrix} 1 & 2 & 3 \\ 4 & 5 & 6 \\ 7 & 8 & 9 \end{bmatrix}$

行列行列式線形代数
2025/6/4

二次関数 $y = -x^2 + 6x - 5$ のグラフを描き、頂点の座標を求める問題です。

二次関数グラフ平方完成頂点x軸y軸
2025/6/4

空欄(ア)、(イ)、(ウ)に当てはまる言葉を選択肢から選び、その番号を答える問題です。

多項式展開因数分解単項式
2025/6/4

与えられた式 $(a + b + c)(a - b - c)(a - b + c)(a + b - c)$ を展開せよ。

展開多項式因数分解式の計算
2025/6/4

(1) 原点が頂点である放物線が点 $(-1, 3)$ を通る。この放物線の式を求める。 (2) 関数 $y = ax^2$ において、$x$ の変域が $-3 \le x \le 4$ のときの $...

二次関数放物線変域変化の割合
2025/6/4